羽田空港でANAの国内線と国際線のファーストクラスを乗り継ぐ際にターミナル間をLEXUSで送ってもらえるサービスが終了します。
最初は経費削減の一環による改悪かと思いましたが、どうやらそれだけではなさそうです。
サービス内容&終了の案内
これは羽田空港発のANAファーストクラスを利用する際、国内線との乗り継ぎ時に
国内線到着ゲートと国際線ターミナル間をLEXUSで送迎してもらえる
というサービスです。
国際線の第3ターミナルから国内線の第2ターミナル間を専用車で送迎しているサービスというわけですね。
さすがファーストクラスという感じで至れり尽くせりという感じでした。
しかしこのサービスが20年の6月末をもって終了です。
ANAのANA & LEXUS CONNECTION、HP上にひっそりと記載が追加されていました。
サービス終了の背景
続いてサービス終了の背景を考えてみたいと思います。
コスト削減の改悪と最初は思った
最初にこのサービスの終了を知った際に思ったのは、「コロナウイルスの影響による経営状況の悪化でコスト削減を行う一環の改悪か」ということでした。
足元航空会社の国際線は9割近くが減便・運休となっており、4-6月の決算だけでなく今後数年苦しい経営となるのは推して知るべしです。
ファーストクラス利用者で国内線と乗り継ぐ利用者(おそらく一日数名)のためにわざわざLEXUSや運転手を用意するのはコストがかかるでしょうから。。。
ただ、事情はこれだけではなさそうです。
忘れてはいけない羽田第2ターミナル 国際線施設OPEN
「従来は国内線のみが使用していた第2ターミナルにも3月から国際線が乗り入れるようになった。 」ということはご存じでしょうか。
それまで羽田空港の国際線ターミナルは第3ターミナルでした。
ANAの国内線は第2ターミナルであり、国際線・国内線の乗り継ぎにはバスやモノレール、鉄道を利用したターミナル間の移動が必要でした。乗り継ぎの利便性を向上させるというわけです。
残念ながらコロナウイルスの影響で運休・減便となっているので、現在は第3ターミナルだけの運用なのですが。。。
この第2ターミナル国際線施設の開業でANAの羽田発着の国際線のうち6割近くが第2ターミナルから発着でき、ターミナル間の移動が不要となりました。
ここでANA & LEXUS CONNECTIONサービスの内容を見直してみましょう。
つまり、 国際線と国内線の乗り継ぎでターミナル間の移動がなければこのサービスはそもそも不要なんです。
羽田発着の国際線でファーストクラスがあるのは以下9路線です。
ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、ワシントンD.C.、ヒューストン、ロンドン、フランクフルト、ミュンヘン
このうちサンフランシスコとシカゴ路線のみ今のところ第3ターミナルでの発着の予定です。
あとの7路線は第2ターミナルでの発着の予定のため、以前のようなターミナル間の移動が不要です。
こういった事情もあり、ANA & LEXUS CONNECTIONサービスは終了となったものと思います。単純な改悪というわけではなさそうです。
コロナの影響がなく、通常通り第2ターミナルで国際線の発着が行えていたらもっと早い段階でサービスは終了していたんじゃないかなと思います。
いずれサンフランシスコとシカゴ便も第2ターミナルに移動となるかもしれません。ファーストクラスの設定があるのに第3ターミナル発着の扱いはあまりに不憫ですから。。。
個人的にサービス終了は残念ではありますね。笑
来年ファーストクラスに乗る予定でこのサービスを楽しみにしていた面もありますから笑
以上 、ANA & LEXUS CONNECTIONサービス終了についてでした。
今回のサービス終了は単純なコストカットを目的とした改悪ではなさそうです。もちろんその意図も多少はあるかなと思いますが。笑
いろいろな面から物事は見ないといけませんね。
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