新型コロナウイルス対策のための予防用DNAワクチンの開発を行っている
バイオベンチャーの株が文字通り吹き飛びました。
本日の9時半ころに年初来高値を付けたあと急落し40%近く株価を下げ最後ストップ安となりました。
そんな恐ろしい株について紹介します。
ストップ安とは
株価には異常な暴騰・暴落を防ぐために、株価が1日に変動できる上下の幅を制限する値幅制限という制度があります。
この値幅制限の下限まで株価が下落することをストップ安と呼びます。
簡単に言うと株価が一日で下がる下限と理解頂けたらと思います。
ストップ安となった銘柄・株価の動き
そんな
その銘柄は
アンジェス(株)【4563】
です。
アンジェスはニュースなどで目にされたことのある方も多いと思いますが
新型コロナウイルス対策のための予防用DNAワクチンの開発を行っているバイオベンチャーです。
続いてアンジェスのこの1週間の株価を見てみましょう。
今日の10時前までは株価は急騰しています。
1,000円ちょっとだった株が今日の9時半ころには2,455円となっており、
たった4日間でまさしく2倍の株価となっていました。
ところがそこから急転直下1,500円台まで株価は落ち、ストップ安となりました。
当然気にはなっていましたが、勉強した本でニュースなどに飛びつくと
痛い目を見るということを学んでいたので、この惨事には巻き込まれずに済みました。
砂上の楼閣だったバイオベンチャー
アンジェスは新型コロナウイルスのワクチン開発を始めただけで、
ワクチンを開発したわけではありません。
状態としてはまだ何も成し遂げていないのに株価だけ上がっていった状態です。
株価の上昇に実態が付いていっていないまさに「砂上の楼閣」だったわけです。
そしてもう1点気になっていたのがアンジェスの業績です。
業績も見ていきましょう。(公式HP)
2019年度の1月から12月までの売上と営業利益です。
売上3億円に対して30億円以上の赤字となっています。
えっ!?て感じですが、バイオベンチャーではこんな感じのところがよくあります。
事業として成り立っていないんです。
じゃあどうやって資金を調達しているの?と疑問を持つと思いますが、
主には新規に株式を発行することで資金を調達しています。
このことは「エクイティファイナンス」といいます。
バイオベンチャーは当たれば大きいですが、事業として成り立っていないところも多いです。
それこそアンジェスがコロナウイルスのワクチンの開発に成功したら株価は2,000円どころでは済まないでしょう。
ただし、事業として成り立っていないようなところに
自分のお金を投資できるほど私には勇気がないので投資は見送っていました。
とは言っても目先の利益に目が眩んで株を買おうかな?どうしようかな?となっていたのは秘密です。笑
保有していたアンジェス関連株
実は昨日アンジェス関連株で自分が保有していた株がストップ高になったので紹介していました。
新薬の前臨床試験受託の最大手である新日本科学です。
アンジェスの煽りを受けて一時株が急落しています。
値段を決めて株を売る注文を事前に入れていたので700円ほどで売り抜けれましたが、ちょっと焦りました。笑
この注文方法も先ほど紹介した本で学んだ方法で「逆指値注文」と言います。
ただこちらの企業はちゃんと利益も出ており、前臨床試験の受託会社なのである程度で下げ止まっています。
前臨床試験の需要は今後も堅調だと思うので、今後も注目していきたいと思っています。
以上、株価が急落したアンジェスについて紹介しました。
私の投資の考え方に合わない企業だったので投資しないと決めていましたが、
目先の利益に目が眩んで購入していたら本当に危なかったです。
時間外取引でもアンジェスの株価は下がっているようですし、
短期間で2,000円の株価を取り戻すのは難しい展開となりそうです。
コメント