6月も7月もANAの国際線は9割が減便、運休となっています。
コロナウイルスの影響で飛行機の需要は激減していますから特に違和感は感じませんが、裏を返せば1割の国際線は運行しているということになります。
こんな状況下でも運行している1割の国際線、どの路線なのか気になりませんか?
そんなわけで私自身もどこの路線が運航しているのか気になりましたので調べてみました。
※あくまで情報提供が目的です。この記事で渡航したくなる人はまずいないと思いますが、渡航を勧める意図は一切ありません。
ANA国際線は9割が減便運休
昨日記事に書きましたが、ANAの国際線は6月、7月ともに9割が減便・運休です。
6月は計画していた73路線5,177便のうち91%にあたる4,704便を運休・減便しています。
7月は75路線5,461便のうち、90%にあたる73路線4,938便が運休・減便となります。
7月就航予定だったイスタンブールとモスクワは時期が未定となりました。
ストックホルム、ミラノ、深センも未定になっています。
現在運行中の路線一覧
9割が減便・運休となっていますが、裏を返せば1割の国際線は運行しているということになります。
まあ、当たり前なのですが。。。笑
その1割が気になりましたので調べてみました。
運行中の路線一覧は以下の通りです。
東アジア(2路線)
路線 | 運航頻度 |
---|---|
成田⇔香港 | 週1便 |
成田⇔上海(浦東) | 週1便 |
成田⇔香港は毎日1便、成田⇔上海(浦東)は毎日3便出ていますからいかに少ないかわかります。
東南アジア・オセアニア(8路線)
路線 | 運航頻度 |
---|---|
バンコク→羽田 | 毎日 |
ハノイ→成田 | 週2便 |
ホーチミン→成田 | 週3便 |
成田⇔クアラルンプール | 週3便 |
成田⇔シンガポール | 週3便 |
成田⇔ジャカルタ | 週4便 |
マニラ→羽田 | 週3便 |
成田⇔シドニー | 週3便 |
タイ、ベトナム路線は不思議で日本からの便はありませんが、現地から日本への便は運行しています。
2か国とも外国人の日本への入国は禁止ですから、現地日本人が帰国できるように
便を飛ばしているんですかね。
あとは貨物需要だと思います。
仕事柄そういった情報は少し耳にしますし、現地にいる日本人のためだけに便を飛ばしていたらほぼ慈善事業ですから。
北米(6路線)
路線 | 運航頻度 |
---|---|
成田⇔ロサンゼルス | 毎日 |
成田⇔サンフランシスコ | 週3便 |
成田⇔ニューヨーク | 週2便 |
成田⇔シカゴ | 毎日 |
成田⇔バンクーバー | 週3便 |
成田⇔メキシコシティ | 週5便 |
成田⇔ロス、シカゴ路線は減便・運休なしの2路線です。
75路線中のこの2路線だけが減便なしで運航しています。
(1日2便の羽田⇔ロス、1日1便の羽田⇔シカゴはさすがに運休となっていますが。)
ヨーロッパ(2路線)
路線 | 運航頻度 |
---|---|
羽田⇔ロンドン | 週3便 |
羽田⇔フランクフルト | 週5便 |
スターアライアンス、交通の要衝であるフランクフルトへの便は週5便とそこそこの回復です。(通常は毎日2便)
スターアライアンスの強いヨーロッパへの路線はANAで12路線あるのですが、2路線と考えると影響の大きさがうかがえます。
以上75路線中18路線が減便はあるものの運航中となっています。(曜日等はこちら)
意外と多いなという印象ではありませんか?
紹介した18の路線はこのような状況でも便を飛ばしており、普段から需要が堅い路線なんだと思います。
とくに現状は旅行の需要はほぼ0でしょうから、これらはビジネス需要がある路線ということだと思います。
もちろん需要があっても入国制限など政治的理由で飛ばせていないところもあると思いますが。
これら路線は先日発表のあった国際線の不採算路線削減候補から外してもいいのかもしれません。
以上ANAが現在運行している国際線の一覧についてでした。
調べてみると減便はされているものの思ったよりも多くの路線が運航されていて少し驚きました。
しかし9割減便・運休で4-6月の決算がどんなものになるのか本当に気になりますね。
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