3月末の配当や、株主優待を受けるために株を保有しておく必要がある「権利日」が終わり、さらにコロナウイルス収束の見通しも立たないため、日経平均は大きく下がった1週間となりました。
そんな中、ひたすら株価が下がり続けたANAとJAL
今日はANAの株価について1週間の値動きをまとめます。
ANA株の変動
ANAの株価は先週の金曜日27日の終値が2,960円でした。
コロナ流行の前の株価は3,600円ほどなのでその時点では20%程度株価が下落しています。
しかし、配当と株主優待の権利日が過ぎた今週は文字通り右肩下がりの株の値動きとなりました。
今週の月曜は2,784.5円から始まり、本日4/3の終値は2,197.5円と2,200円を割っています。
先週の終値から見ると今週だけで30%近く株価が下がったことになります。
コロナ前と比べると40%の株価下落です。
なお週明けのどこかで空売り規制が解除されたのがトリガーのようです。
空売りとは
手持ちの株式を売ることを「現物の売り」というのに対して、手元に持っていない株式を、信用取引などを利用して「借りて売る」ことを指します。株価が高く、これから下がることが予想されるときに空売りをして、その後予想通り株価が下落したところで買い戻して利益を得るものです。
SBI日興証券
コロナ禍の収束が全く見えないなか、度重なる減便や、社員の休業などマイナス要因となるニュースばかりなので仕方ないとは思いますがここまで下がるとは。。。
私はまだここまでコロナ禍が酷くなる前の3月10日にANAの株を2,800円ほどで買い、
その後の空売り規制と株主優待前の値上がりで2,900円になったときに手放したのですが
その時に手放して本当に良かったです。
まだ、上がるかもという欲と共にまだ保有していたら今頃マイナス6万円ですからね。。。
今後について
ハワイ路線にA380を3機導入したり、積極的な新規路線の就航を行っていたANAにとってはこの状況は非常に苦しいものではないかと思います。
実際19年12月末のANAの有利子負債は4,581億円とJALの1,562億円の3倍近くとなっており、積極的な経営が窺えました。
しかし、現在国際線の90%、国内線の20%近くが運休となっており、キャッシュインが見込ず、キャッシュフローが厳しいことは容易に想像つきます。
いくら通期で黒字でも、キャッシュ(現金)が手元になくなれば実質倒産ですからね。。。
資金繰りの改善のため1,000億円の調達を銀行と協議というのもニュースになっていましたね。
国との結びつきも強い企業なので政府の支援も入るでしょうし、即座にどうこうということはないとは思いますが、何か月もこのような状態が続くと最悪のケースもちらつきます。
株に関しては、通常通りの運航見通しが立つまで怖くて手を出せません。
見通しが立って財務上問題がなさそうであれば、応援の意味も込めて株を買おうかと検討中です。
ANAユーザーとしては一刻も早く青色の機体が空を再び多く飛べるようになる日常が戻るように祈っています。
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