ANAマイルって一体いくらの価値があるんでしょうか。
一般的にANAマイルは
1マイル=2円というのが定説だと思います。
ただ、ANAマイルを特典航空券に交換する場合
その価値はマイルで国内線に乗るのか、国際線に乗るのか
そして、エコノミークラスに乗るのか、ビジネスクラスに乗るのか
はたまたファーストクラスに乗るのかで価値は大きく変わってきます。
そんなANAマイルの価値について私なりに整理してみました。
今回は人気の旅行先ハワイと日本国内を対象にしてみました。
定説
冒頭で一般的にANAマイルは1マイル=2円というのが定説と書いたのは
1ポイント1円で使えるポイントからのANAマイルへの交換レートが大抵50%だからです。
楽天スーパーポイントが有名ですね。
楽天スーパーポイントは1ポイント1円で使えますから、
これでいくとANAマイルは2円の価値があるということになりますね。
Tポイント、nanacoなんかも同様です。
国際線
では早速ANAマイルを特典航空券に交換する場合どれくらいの価値を生むのか見ていきましょう。
(ANAマイルで発券する航空券を特典航空券と呼びます。)
まずは国際線からです!
今回は条件を同じにするため東京からホノルルに向かう航空券で、時期は秋の連休と2月の連休(秋の連休の空席がない場合)としてすべて検証したいと思います。
機材は2019年に新しくデビューしたANAのA380の便としています。
ウミガメの飛行機としてご存じの方も多いのではないでしょうか。
ファーストクラス
航空会社の花形ファーストクラスから順に見ていきましょう。
ANAの成田⇔ホノルル便ではA380にファーストクラスが導入されています。
個室型の座席となっており、非常に満足度は高そうです。
日程変更不可
まずファーストクラスの日程変更不可の場合成田ホノルルの往復料金は・・・
なんと73万円越え。。。
羽田⇔ロンドンの140万円と比べると半額ではありますが、高いことには変わりないです。
相当裕福でかつ旅が好きならば定年後のご褒美として一生に一度乗るかどうかってところですかね。
この航空券は120,000マイルで取ることが出来ます。
マイルで航空券をとる場合、税金・料金等の部分は支払いが必要で、
無料になるのは運賃部分です。
(これ以降マイル単価の計算は運賃÷必要マイル数で計算していきます。)
そのため120,000マイル=70万円で
1マイル=5.9円相当ということになります。
1マイル2円と比べると相当お得に利用できますね。
日程変更可
続いて日程変更が可能な航空券を見てみましょう。
実際ANAの特典航空券は空席があれば日程変更が可能です。
今度はなんと150万円越え。吐きそうです笑
往復で15時間50分のフライトで150万円ですからね。1時間9万円以上です。。。
この航空券を発券するのに必要なマイル数は同じく120,000マイルですから
1マイル=12.5円になります。
当然ですがこのファーストクラスが最もマイル単価が高いことになります。
ビジネスクラス
続いてビジネスクラスを見ていきましょう。
羽田⇔ロンドン便ではビジネスクラスでもANA BUSINESS STAGGEREDと呼ばれる全座席が通路にダイレクトアクセス可能なビジネスクラスが導入されています!
左側のようにペアシートと呼ばれるシートもあり、一般のビジネスクラスよりも席同士が近くなっています。
ビジネスクラス以降は日程変更可、不可同時に見ていきましょう。
日程変更不可 日程変更可
日程変更不可の場合往復22万円越え、日程変更可の場合50万円弱です。
決して安くはありませんが、日程変更不可の航空券ならば新婚旅行や定年後の夫婦旅行でビジネスクラスでハワイも不可能ではないレンジではないでしょうか。
ビジネスクラスに必要なマイル数は65,000マイルですので
日程変更不可:1マイル=3.1円
日程変更可:1マイル=7.3円
ということになります。
こちらもかなりまあまあお得にマイルを使用できることになります。
プレミアムエコノミークラス
続いてプレミアムエコノミークラスを見てみましょう。
プレミアムエコノミーでも成田⇔ホノルルは新しいシートが導入されています。
こちらでも日中便であれば全然満足できそうですね。
日程変更不可 日程変更可
日程変更不可な航空券は14万円ほど。日程変更可は20万円越えです。
決して安くはないと思いますが、日程変更不可の航空券を見るとようやく現実的な金額に戻ってきたという気がします。
この航空券で必要なマイル数は58,000マイルですので
日程変更不可:1マイル=2.1円相当
日程変更可:1マイル=3.3円相当
1マイル=2円と比べるとかろうじてお得ですが、やはりファーストクラス、ビジネスクラスと比較すると少し見劣りしますね。
空席があるならばあと7,000マイル足してビジネスに乗ったほうが断然満足度も高そうですね。
ただ、ハワイ便のビジネスクラスの特典航空券は超が付くほど争奪戦と聞きますので、
プレミアムエコノミーでも十分なのかもしれません。
エコノミークラス
いよいよ最後、エコノミークラスです。
日程変更不可 日程変更可
日程変更不可は約9万円、日程変更可だと18万円以上します。
漸く一般的な航空券の値段になりましたが総じて日程変更可の航空券は高いですね。。。
この航空券に必要なマイル数は40,000マイルですので
日程変更不可:1マイル=1.6円
日程変更可:1マイル=4.0円
日程変更不可の航空券では1マイル=2円を下回ってきてしまいました。
これならマイルをスカイコインに変えて購入したほうがお得でしょうね。
日程変更可はなぜかプレミアムエコノミーよりマイル単価が高いですね。
国内線
続いて国内線の特典航空券に交換する場合について見ていきましょう。
国内線はプレミアムクラスは特典航空券では取れず、普通席のみマイルで取ることが出来ます。
同じ9月の連休中、羽田⇔新千歳路線を見てみましょう。
日程変更不可 日程変更可
変更等が不可のスーパーバリュー75の運賃だと往復37,420円、変更可能な運賃は倍近くで74,920円です。
この時期、羽田⇔新千歳間で必要なマイル数は15,000マイル
つまり、
日程変更不可:1マイル=2.5円程度
日程変更可:1マイル=5.0円程度
1マイル2.5円程度
ということになります。
国際線のエコノミークラスと大差なくというか、場合によってはお得にマイルを使えます。
なお国内線をあえて紹介したのは、国内線は国際線の特典航空券とは違い、諸税等を支払う必要がありません。そのため完全無料で航空券が発券出来てしまします。
いくら航空券がマイルで支払えるからと言っても諸税等で2万円ほど掛かります。
家族4人で旅行する場合は8万円以上そしてホテル代等になりますから結構な出費になりますよね。
そういったことを考えなくて済むのが国内線の魅力です。
まとめ
以上をまとめるとヨーロッパへの特典航空券をマイルで取る場合、マイルの価値は次の表の通りになります。
クラス | 日程変更可 | 日程変更不可 |
---|---|---|
ファーストクラス | 1マイル=12.5円 | 1マイル=5.9円 |
ビジネスクラス | 1マイル=7.3円 | 1マイル=3.1円 |
プレミアムエコノミー | 1マイル=3.3円 | 1マイル=2.1円 |
エコノミー | 1マイル=4.0円 | 1マイル=1.6円 |
国内線 | 1マイル=5.0円 | 1マイル=2.5円 |
なお、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミーの色はANAでの表記に合わせてみましたが、どれくらいの方に気づいて頂けたでしょうか笑
なお、マイルの価値で日程変更可、日程変更不可のどちらを取るかは考え方次第ですね。
実際に旅行する際は日程変更不可で予約するからそれに沿ったマイルの価値とするのか、
いや、日程変更が可能なチケットと同じ種類だからと考えるのか。
自分は前者ですかね。皆さんはどちらですか?
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