マリオットグループ決算発表【純利益92%減】

投資全般

日本でも非常に人気の高いマリオットグループの1-3月決算が発表となりました。

マリオットグループの決算、現状そして今後の見通しについて見ていきたいと思います。

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ニュース記事

米ホテル大手のマリオット・インターナショナルが11日発表した2020年1~3月期決算は、純利益が前年同期比92%減の3,100万ドル(約33億円)だった。

新型コロナウイルスの感染拡大で客室の稼働率が下落した。

売上高は7%減の46億8100万ドル(約5,000億円)。

日経

なんと純利益は前年の1-3月と比べなんと92%減となっています。

年間売り上げは2兆円以上なんですね。結構大きくて驚きました。

ANAと同規模かそれ以上の売り上げ規模です。

マリオットの現状

続いてマリオットの

運営

予約の取り扱い

ポイントやエリートステイタス、無料宿泊特典の取り扱い

について見ていきたいと思います。

運営

3月以降はマリオットの主力市場であるアメリカを中心に新型コロナの感染が急拡大し、業績への影響が深刻になっています。

現時点で傘下ホテルの4分の1が営業を停止しているそうです。

そして新型コロナの収束が見通せないなか、同社は従業員を大規模に一時帰休させています。

経営面では4月に16億ドルの社債を発行して手元資金を確保し、需要低迷の長期化に備えています。

予約の取り扱い(キャンセル)

続いて予約のキャンセルについてです。

以下の通りキャンセルが無料で可能となっており、非常に寛大な対応となっています。

・既に予約を行っている人については、2020年6月30日までに手続きが行われた場合、宿泊予定日の24時間前までは、キャンセル料や違約金なしに、予約の変更あるいはキャンセルが可能

・今後新規に予約をする人については、 2020年6月30日までの期間に予約手続きが行われた場合、宿泊予定日の24時間前までは、キャンセル料や違約金なしに、予約の変更あるいはキャンセルが可能

なお、予約の変更にあたっては、空室状況が影響するほか、料金が異なってくる場合あり。

ポイント、上級ステータス、無料宿泊特典

また、ポイントや上級ステータスについても期限の延長がなされています。

・会員資格の期間延長:2019年に獲得されたエリート会員資格は、その有効期限を2022年2月まで延長いたします。

・ポイントの有効期限:ポイントの有効期限は2021年2月まで一時的に停止。その時点で、24か月以上利用記録がない場合のみ、ポイントは失効。

毎年2月更新のマリオットのエリート会員は1年間延長となり、ポイントの有効期限も21年の2月まで有効期限が廃止となっています。

・無料宿泊特典: クレジットカードの特典で2020年に期限切れとなる無料宿泊特典は、2021年1月31日まで、有効期限を延長

そしてSPGアメックスを保有しているだけで毎年貰える無料宿泊特典も21年の1月末まで期限が延長されています。

マリオットはかなり寛大な対応をしてくれていますね。

SPGアメックスはアメックスとマリオットが提携しているクレジットカードで、保有しているだけで、マリオットのゴールドエリートとなれ、さらに毎年無料宿泊特典が付くカードです。

今後の見通し

今後の見通しについて

アーン・ソレンソン最高経営責任者(CEO)は以下のように語っています。

米国の客室稼働率について「非常に低いが、20%程度で安定し始めた」と説明した。

近距離の自動車移動による宿泊需要が一部で回復しているという。

中国では2月半ばに10%程度だった客室稼働率が4月に25%まで戻った

日経

実際中国などでは外出制限も解除され始め、アメリカでも順次解除されていく予定です。

ただし、第二波の懸念もあり、すぐに旅行や出張という雰囲気にはなりにくいかと思いますのでもうしばらくは辛抱の経営が続きそうです。

なお、マリオットは新型コロナの影響に関する不確定要素が多いとして、20年12月期通期の業績見通しは開示していません。

以上マリオットの決算についてでした。

決算は厳しいものになっていますが、調べてみて売り上げ規模が2兆円以上だったこのには驚きました。

旅行に行けない日が続くのはつらいですが、

コロナが流行する前は気にもしなかったマリオットの決算などを見ていくと

意外と新しい発見があったりして面白いですよ。

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