ANAのアップグレードポイントとは【結局得なの？】

ANAのアップグレードポイントとはANAの上級会員が前年度の1月～12月間にANA利用で獲得したプレミアムポイントに応じて、プレゼントされるポイントです。

用途としてはその名の通り座席のアップグレードなどに利用できるポイントです。

一見非常に使えそうなポイントですが、意外と使うのが難しいとされるアップグレードポイント。

そんなアップグレードポイントの概要、価値、お得な使い道についてまとめてみました。

アップグレードポイントとは
座席のアップグレード
1. 国際線のアップグレードポイント
  1. ビジネスクラス→ファーストクラス
  2. エコノミークラス→ビジネスクラス
2. 国内線のアップグレード
同行者のラウンジ利用
スカイコインに交換
まとめ

アップグレードポイントとは

アップグレードポイントを正確に言うと

「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、「ブロンズサービス」メンバー、「スーパーフライヤーズ本会員」が前年度の1月～12月間にANA利用で獲得したプレミアムポイントに応じて、プレゼントされるポイントです。

ざっくり言うとANAの上級会員が前年度どれだけANAの便に乗ったかによって付与されるポイントです。

ポイントの獲得数は以下の表の通りとなっています。

貰えるアップグレードポイント数はあくまでANAグループ運航便で獲得したプレミアムポイントですのでスターアライアンス運航便は対象外です。

極端な例を挙げるとSFC本会員でANAへの搭乗が前年度０回でスターアライアンス便しか乗っていなかった場合獲得できるアップグレードポイントは0になります。

このアップグレードポイントは3つの用途で使用できます。

①座席のアップグレード

②同行者のラウンジ利用

③スカイコインに交換

座席のアップグレード

ANA便とユナイテッド航空便に搭乗する際、アップグレードポイントを利用することで座席をアップグレードすることが出来ます。

国際線のアップグレードポイント

こちらが一番お得な使いみちになるかと思います。

このようにそれぞれポイントを使うことで座席のアップグレードが可能です。

ただ、アップグレード可能な運賃とそうでない運賃、そしてアップグレード可能な座席には限りがあるので注意が必要です。

そしてアップグレードの対象は有償で購入した航空券が対象です。

マイルで取る特典航空券はアップグレードの対象外となります。

ビジネスクラス→ファーストクラス

ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードから見てみましょう。

ビジネスクラスの場合はどの運賃でもアップグレードの対象です。

以下のように東京→ロンドンのビジネスクラスは最安で片道約28万円、ファーストクラスは65万円です。

このアップグレードは20ポイントで可能なので

1ポイントあたり：(65万円ー28万円)÷20ポイント＝13,500円

で利用できることになります。

ただし、アップグレード可能な座席数は一般的にマイルで取る特典航空券の座席数と同じといわれており、ファーストクラスの場合は2席/便程度しかないと思われるため枠は非常に狭いです。

人気路線のファーストクラスの場合、特典航空券の座席は約1年前の予約開始日にほぼ埋まってしまい、その後は空席待ちの方が控えているので使用するのはなかなか難しいと思われます。

大人気の旅行先ハワイについても見てみましょう。

以下のように東京→ホノルルのビジネスクラスは最安で片道約11万円、ファーストクラスは18万円です。

このアップグレードは16ポイントで可能なので

1ポイントあたり：(18万円ー11万円)÷16ポイント＝4,688円

で利用できることになります。

ただ、ハワイはリゾート路線で時期によってかなり運賃が変わります。

GW、お盆、年末年始は値段が倍くらいにはなりますので、その時期にアップグレードできれば10,000円くらいの価値はくだらないでしょう。

ただ、その分座席の確保が大変ですが。。。

エコノミークラス→ビジネスクラス

続いてエコノミークラスからビジネスクラスのアップグレードも見ていきましょう。

以下のように東京→ロンドンのビジネスクラスは最安で片道約17万円、ファーストクラスは28万円です。

残念ながらエコノミーの6万円台の運賃はアップグレードの対象外です。

アップグレード可能な運賃とそうでない運賃があると述べたのがこれです。

最安の運賃ががアップグレードの対象であればお得感が強いのですが、そこはANAも”わかって”います。

このアップグレードは10ポイントで可能なので

1ポイントあたり：(28万円ー17万円)÷10ポイント＝10,750円

で利用できることになります。

ただし、アップグレードの対象は最安の運賃より10万円以上高いので本当にお得かはよく考える必要があります。

さらに、アップグレード可能な座席数は一般的にマイルで取る特典航空券の座席数と同じといわれており、ビジネスクラスの場合は4席/便程度しかないと思われるため枠は非常に狭いです。

なお、同時期のハワイも調べてみましたがエコノミーでアップグレードの対象運賃は設定なし、プレミアムエコノミーのみアップグレードの対象でした。

値段はなんと10万円ちょっとでビジネスクラスの最安運賃と5,000円ほどしか変わりません。

以上から国際線でアップグレードポイントを使うのはなかなかハードルが高いと思います。

不思議紳士

ちなみにANAの最上級会員ダイヤモンドメンバーは当日空きがあればアップグレード対象外の運賃でも2倍のアップグレードポイントを使ってアップグレードすることが可能です。

こちらも20ポイントで20万円なので1ポイントの価値は10,000円ほどですね。

国内線のアップグレード

国内線の場合は一律4ポイントでプレミアムクラスに搭乗可能です。

こちらは搭乗2日前より空席がある場合、特典航空券を含む運賃で利用可能なため国際線と比べると使いやすいと思います。

国内線の場合当日のアップグレードは1万円ですので、4アップグレードで

1アップグレード＝2,500円の価値となります。

そのため座席のアップグレードは主に国内線利用時に狙っていく形になるかと思います。

こんなイメージのシート、食事を国内線で楽しめるのでプレミアムクラスは結構おすすめですよ。

同行者のラウンジ利用

2アップグレードポイントを利用することで国内線のANAラウンジに同行者2人目以降も入ることが可能です。

国内旅行で3人以上でANAラウンジを利用したい場合には使えるかなという感じです。

国内線ラウンジは3,100円で誰でも利用可能なので

1アップグレードポイントの価値は1,550円

となります。

ただしSFCでは国際線のラウンジには使えないので注意が必要です。

国際線のラウンジをアップグレードポイントを使用して利用できるのはプラチナメンバー以上です。

国際線のラウンジは4,000円で誰でも利用可能なので

1アップグレードポイントの価値は1,333円

となります。

スカイコインに交換

最後、どうしても使い道がなかった場合はスカイコインに交換することが可能です。

一応期間限定という形になっていますが1アップグレードポイントを1,000スカイコインに交換可能です。

スカイコインとは10コイン単位で10コイン=10円として航空券やツアーの料金支払いに使うことができます。

そのため

1アップグレードポイントの価値は1,000円

となります。当たり前ですね笑

まとめ

以上をまとめると以下の表のようになります。

用途	1アップグレードポイントの価値
国際線アップグレード (ビジネス→ファースト)	約5,000～13,000円
国際線アップグレード (エコノミー→ビジネス)	約10,000円
国内線アップグレード	2,500円
同行者(3人目)ラウンジ利用	約1,500円
スカイコイン	1,000円