ANAマイルって一体いくらの価値があるんでしょうか。
一般的にANAマイルは
1マイル=2円というのが定説だと思います。
ただ、ANAマイルを特典航空券に交換する場合
その価値はマイルで国内線に乗るのか、国際線に乗るのか
そして、エコノミークラスに乗るのか、ビジネスクラスに乗るのか
はたまたファーストクラスに乗るのかで価値は大きく変わってきます。
※マイルで取る航空券を特典航空券と言います。
そんなANAマイルの価値について私なりに整理してみました。
ヨーロッパ、北米、ハワイ、東南アジア、東アジア、オセアニア、国内についてそれぞれのクラス毎に調べましたので
この記事はそのまとめです。
マイル単価で旅行先を決めるわけではないですが、読み物として読んで頂けたらと思います!
前提
利用航空会社
ANAの直行便
※提携航空会社、乗継ありとすると組み合わせは無限大のためANA便に限定
日程
基本的に秋の連休(空席がない場合は2月の連休)
マイルの価値算式
航空券運賃÷必要マイル数
※航空券運賃は諸税、サーチャージ料は除く
必要マイル数はレギュラーシーズン
(ANA特典航空券はシーズンによって必要マイル数が数千マイル変わります。)
また航空券運賃は日程変更不可と日程変更可の両方を検証
という前提にすべて基づいています。
本来特典航空券は日程変更が可能ですが、自費で旅行に行く際に日程変更可の航空券を取ることはあまりないですよね。
日程変更可の航空券は大抵日程変更不可の倍の値段なので、必然的にマイル単価も高く見えてしまいます。
それではあまり本質的にマイルの価値を測ることにならないと思っているので日程変更不可、日程変更可どちらも調べてみました。
日程変更可の運賃だけを見てマイルの価値はこんなにも高い!!と謳っているブログへのアンチテーゼの意味もあります。
なんて冗談です笑
ファーストクラス
まずは誰もが一度は搭乗を夢見るファーストクラスから見ていきましょう。
飛行機の座席とは思えないような個室型のシートで至れり尽くせりのサービスが受けられるのがファーストクラスです。
そんなファーストクラスの運賃は凄まじく、日程変更不可の安い運賃ですら
ヨーロッパ便は100万円越え、ハワイ便は70万円越えです。
因みに日程変更不可の運賃だとこの倍の料金で、ロンドン便は約280万円、ハワイ便は140万円ほどになります。。。
この高さゆえにマイルを貯めていないとまさに「夢」で終わってしまうのがファーストクラスですね。
そんな「夢」であるファーストクラスへの搭乗を可能にしてくれるのがマイルです。
ANAマイルをファーストクラスの航空券に変えたときの1マイルの価値を表にすると以下の通りです。
行き先 | 必要マイル数 (レギュラー) | マイル単価 (日程変更不可) | マイル単価 (日程変更可) |
---|---|---|---|
ヨーロッパ | 165,000 | 8.6円 | 16.8円 |
北米 | 150,000 | 7.9円 | 14.7円 |
ハワイ | 120,000 | 5.9円 | 12.5円 |
東南アジア (タイ国際航空) | 105,000 | 4.1円 | 4.1円 |
東アジア | ー | ー | ー |
オセアニア | ー | ー | ー |
国内 | ー | ー | ー |
ANAがファーストクラスを飛ばしているのはヨーロッパ、北米、ハワイのカテゴリーです。
ANAは東南アジアにファーストクラスの設定がある便を飛ばしていませんが、ANAマイルで取れるタイ国際航空がファーストクラスの便を飛ばしているので番外編として記載しています。
ANAマイルをファーストクラスに交換すると、どの路線でも1マイルの価値が非常に高いことがお分かりいただけるのではないかと思います。
なお、タイ国際航空のファーストクラスは片道20万円ほどで乗ることが出来ます。
高いことには変わりないですが、ANAのファーストクラスと比べればまだ現実可能な料金と言えると思います。
ビジネスクラス
続いてビジネスクラスを見ていきましょう。
長距離路線のビジネスクラスもエコノミークラスと比べると全然シートが違い、路線によっては左側のような個室型のThe Roomと呼ばれる最新型のシートもあります。
ビジネスクラスもファーストクラスほどではないにせよ料金は高く、日程変更不可の航空券でヨーロッパ路線は60万円以上、ハワイ便も20万円以上します。
(ハワイ便の値段は時期に大きく左右されお盆や年末年始はこの倍くらいの値段です…)
こちらも日程変更可の航空券の値段は倍します。
ビジネスクラスも一生に一度贅沢で乗るかどうかですかね。。。
ANAマイルをビジネスクラスの航空券に変えたときの1マイルの価値を表にすると以下の通りです。
行き先 | 必要マイル数 (レギュラー) | マイル単価 (日程変更不可) | マイル単価 (日程変更可) |
---|---|---|---|
ヨーロッパ | 90,000 | 6.8円 | 12.3円 |
北米 | 85,000 | 7.2円 | 11.0円 |
ハワイ | 65,000 | 3.1円 | 7.3円 |
東南アジア | 60,000 | 4.0円 | 6.4円 |
東アジア | 40,000 | 3.8円 | 5.7円 |
オセアニア | 75,000 | 4.0円 | 7.9円 |
国内 | ー | ー | ー |
ビジネスクラスは国内線を除いたANAが就航しているすべての行き先に設定があります。
ファーストクラスほどではないにせよ、マイルの価値はかなり高いことがわかります。
ハワイ便は3.1円と若干低く見えますが、繁忙期にビジネスクラスを予約することが出来ればマイルの単価はヨーロッパや北米路線に迫る単価となります。
ハワイ便は空席の確保が非常に厳しいと聞きますが。。。
プレミアムエコノミークラス
続いてプレミアムエコノミークラスです。
その名の通り、少し豪華なシートといった感じですね。
昼便で機内で寝る必要がないのであればこちらでも満足度は高いと思います。
プレミアムエコノミーであれば値段は比較的良心的な価格になってきます。
日程変更不可の航空券でヨーロッパ、北米は20~30万円ほどしますが、ハワイ、東南アジアであれば10万円台で乗ることが可能です。
これくらいであれば一生に数回贅沢して乗るのもありという方もいらっしゃると思います。
ANAマイルをプレミアムエコノミークラスの航空券に変えたときの1マイルの価値を表にすると以下の通りです。
行き先 | 必要マイル数 (レギュラー) | マイル単価 (日程変更不可) | マイル単価 (日程変更可) |
---|---|---|---|
ヨーロッパ | 77,000 | 3.2円 | 6.2円 |
北米 | 72,000 | 3.0円 | 6.3円 |
ハワイ | 58,000 | 2.1円 | 3.3円 |
東南アジア | 51,000 | 2.1円 | 4.1円 |
東アジア | ー | ー | ー |
オセアニア | 62,000 | 2.2円 | 4.4円 |
国内 | ー | ー | ー |
ファーストクラス、ビジネスクラスと比較するとだいぶマイルの価値が下がってしまいました。
ヨーロッパ、北米、繁忙期のハワイ以外では1マイル=2円という定説のレンジに入ってきました。
ビジネスクラスとプレミアムエコノミーの航空券を発券するのに必要なマイル数の差は7,000~13,000マイルとそこまで多くないので、個人的にはビジネスクラスの方がお得感は強いです。
エコノミークラス
いよいよ最後エコノミークラスです。
私はマイルを貯めるまで国際線はエコノミークラスしか乗ったことはありませんでした。
見慣れた座席といった感じです。笑
やっと運賃も見慣れた値段になってきました。
エコノミークラス(普通席)は国内線の航空券もマイルで取ることが出来ます。
そのため、エコノミークラスでは国内線の比較の対象としています。
ANAマイルをエコノミークラスの航空券に変えたときの1マイルの価値を表にすると以下の通りです。
行き先 | 必要マイル数 (レギュラー) | マイル単価 (日程変更不可) | マイル単価 (日程変更可) |
---|---|---|---|
ヨーロッパ | 55,000 | 2.7円 | 6.7円 |
北米 | 50,000 | 2.8円 | 5.1円 |
ハワイ | 40,000 | 1.6円 | 4.0円 |
東南アジア | 35,000 | 1.6円 | 4.7円 |
東アジア | 20,000 | 2.6円 | 7.5円 |
オセアニア | 45,000 | 1.8円 | 3.8円 |
国内 | 15,000~20,000 | 2.5円 | 5.0円 |
エコノミークラスになると一般的に言われている1マイル=2円を下回ってくる場合が出てくることがわかります。
マイルはポイントサイト経由でほぼ無料で貯めている方がほとんどだと思いますので、損をしているわけではないですが、少し使い道を考えることになるかもしれません。
まとめ
以上をまとめると以下の表の通りです。
クラス | マイル単価(日程変更不可) | マイル単価(日程変更可) |
---|---|---|
ファーストクラス | 4.1円~8.6円 | 4.1円~16.8円 |
ビジネスクラス | 3.1円~7.2円 | 5.7円~12.3円 |
プレミアムエコノミー | 2.1円~3.2円 | 3.3円~6.3円 |
エコノミークラス | 1.6円~2.8円 | 3.8円~7.5円 |
使い方によっては同じ日程変更不可の航空券換算でもマイルの単価は1.6円~8.6円と大きな差があることがわかります。(冒頭にも書きましたが特典航空券は日程変更可です。)
以上ANAマイルの価値について【まとめ編】でした。
行き先や搭乗するクラスによってマイルの単価が全然違うことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
やはり個人的にはビジネスクラス以上が搭乗の満足度も高くお得だと思います。
一方でマイルをできるだけ節約して多くの回数旅行に行くという考え方もあると思います。
こういう情報をもとに旅行への想いを膨らませるのも楽しいですよね。
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