CS Disco(LAW)の銘柄分析(ビジネス/収益モデル・決算まとめ)

アメリカ株個別銘柄

リーガルテック企業CS Discoの会社概要、事業領域、事業領域の市場、決算推移、株価情報についてまとめています。

今回は軽めの内容になります。

S-1

法務や政府機関向けに法律関係のソリューションを提供するリーガルテック

顧客数900社以上、NRR121%

2021年2Qの売上は$29.5M(約33億円)成長率は前年同期比+88%

粗利率は71%、21年は売上$104Million(YoY+52%)でPSRは27ほど

当記事は私自身の投資活動において興味のある銘柄の情報を整理する目的で作成するものであり、該当銘柄への投資を推奨するものではありません。

とある旧財閥系、日経225オールドエコノミーで投資経済性を見ている不思議紳士です。20代でアメリカ株初心者です。PFの7割はVTIですが、余裕資金で個別株に挑戦中です。

今後様々な企業の分析をしていきたいと思っています。

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不思議紳士
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会社概要

基本情報

CS Discoはアメリカ、テキサス州オースティンに本社を置き、企業法務や政府機関など向けに法律関係のソリューションを提供するリーガルテック企業です。

ティッカーシンボルは法律のLAWということで事業内容を反映しており、こだわりを感じていいですね。

創業は2013年と比較的新しい会社です。

CS Discoを利用することで顧客はAIの活用により法律関係のプロセス自動化や判例に係るデータの収集等が可能となります。

リーガルテックとしてはLegalZoomという会社があります。こちらは個人が会社を始める際に登記事務などを支援するオンライン・プラットフォームを展開しています。

プロダクト

プロダクトとしてはDISCO Review、DISCO Case Builder、DISCO Ediscoveryの3つとなっています。

DISCO ReviewはAIを活用し法的文書内の法的問題を特定し、問題点などのレビューを行います。

DISCO Case Builderは弁護士が裁判での証言、訴訟手続きなどの文書を確認できるようにするプロダクトで、文書全体を検索する機能、注釈を付ける機能などがついています。

DISCO EdiscoveryがCS Discoのメインプロダクトで(一番下になっていますが,,,)弁護士や法律専門家が法律問題で使用する企業データを収集、検索、管理、レビュー、処理、作成するために使用する、エンドツーエンドのクラウドネイティブの電子情報開示アプリケーションです。

収益/ビジネスモデル・顧客

収益モデルサブスクリプション使用量に対する手数料となっています。

顧客数900社以上Net Retention122%、NPS(Net Promoter Score:顧客満足度みたいなもの)63となっています。

市場見通し・規模

Statistaによると、世界の法律サービスの総支出は2021年には$767 billion、2023年には$846 billionに増加すると予測されています。法律サービスの中で、CS Discoが対応している電子情報開示市場はIDCによると、2021年には$14.7 billion、2024年には$16.9 billionに成長すると予測されています。

さらにDISCO Reviewの導入により、CS Discoが取り組む法律サービス市場全体の一部を拡大し、法律文書のレビューを含めることでCS Discoのソリューションの市場は$42 billionと見積もられています。

CS Discoの21年売上高は$104millionの見込みであり、売上に対して400倍ほどの市場が広がっています。

決算情報

続いての業績内容について見ていきたいと思います。

2021年2Qの売上は$29.5million(約33億円)成長率は前年同期比で+88%となっています。

粗利率は71%で去年から不変です。

21年の通年売上ガイダンスは$104millionでYoY+52%となっています。

EBITDA、営業キャッシュフローはマイナスですが、現金は多いです。(損失$3millionに対して現金$47million)

不思議紳士
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EBITDAは税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益のことです。 国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うためEBITDAを示す企業は多いです。

19年からはCAGR(年平均成長率)43%で成長してきているというなか直近四半期は88%で成長が加速しているのは素晴らしいと思います。

株価、時価総額、バリュエーション、他社比較

続いて株価、バリュエーションについて見ていきます。

株価推移はこのような感じになっています。

時価総額:$2.8Billion

PSR:27倍

21年売上高$104Millionの場合

粗利率71%で成長性がYoY+88%なのでまあ妥当なバリュエーション、少しだけ割安かなと思います。

以下はSaaSのバリュエーション表です。

感想

以上CS Discoの企業情報や、事業領域の市場、決算を見てきました。

感想としては、巨大な法律関係の市場でビジネスを行うリーガルテックということで期待感はあると思います。ただ、会社規模がまだまだ小さいので大きくポジションは取りずらいかなと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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コメント

  1. […] 参考:CS Disco(LAW)の銘柄分析 […]

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