Gitlab(GTLB)の銘柄分析(ビジネス/収益モデル・決算まとめ)

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ソフトウェア開発・運用に必要な機能をSaaSで提供する企業Gitlabの会社概要、事業領域、事業領域の市場、決算推移、株価情報についてまとめています。

S-1

ソフトウェア開発・運用に必要な機能を統合した製品をSaaS形式で提供

顧客数3,600社以上、NRR152%

20年年度は売上成長率87%、21年半期は売上成長率+69%、粗利率は87%

・IPO価格$77で時価総額は$11B、PSRは47(2Q売上×4ベース)

当記事は私自身の投資活動において興味のある銘柄の情報を整理する目的で作成するものであり、該当銘柄への投資を推奨するものではありません。

とある旧財閥系、日経225オールドエコノミーで投資経済性を見ている不思議紳士です。20代でアメリカ株初心者です。PFの7割はVTIですが、余裕資金で個別株に挑戦中です。

今後様々な企業の分析をしていきたいと思っています。

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不思議紳士
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会社概要

それでは会社概要について見ていきましょう。

基本情報

Gitlabはアメリカ、デラウエア州に本社を置き、 ソフトウェア開発に必要な機能を統合した製品をサブスクリプション形式で提供する企業です。

Gitlabを利用することでソフトウェア開発からソフトウェアの運用に必要なこと(課題管理バージョン管理コードレビューCI(Continuous Integration)、CD(Continuous Delivery)、モニタリングなど)を1つのアプリケーションで行うことが可能となり、ソフトウェア開発の計画から運用のモニタリングまでを効率的に行うことができます。

設立は2014年と新しい会社でCEOは創設者のSytse Sijbrandijという方が務めています。

Sytse Sijbrandij 氏はGitlabを設立する前は、2008年1月から2012年8月まで、ソフトウェア会社Comcoasterの創設者として、そして2009年8月から2012年1月までオランダの安全法務省であるMinisterie vanJustitieでソフトウェアアーキテクトも務めていました。 2003年11月から2007年12月までの間は変わっていてレクリエーション用潜水艇会社であるU-Boat WorxB.Vの運用ディレクターを務めていたということで面白い経歴を持っています。(HPにも彼のキャリアは伝統的なそれではないと書かれています笑)

もともとGitlabは2011年Dmytro Zaporozhets氏がウクライナの自宅で作成したオープンソースで、そのGitlabを見たSytse Sijbrandij氏が商品化を行いDmytro Zaporozhets氏とGitlab共同設立したという経緯になっています。

開発者のDmytro Zaporozhets氏はGitlabにてEngineering Fellowを務めているとのことです。

Gitlabは自身をDevOps(デブオプス)のプラットフォームを提供する企業と謳っています。

DevOpsとは、開発担当と運用担当が連携・協力し、フレキシブルかつスピーディーに開発するソフトウェアの開発手法です。

SplunkのHP

ソフトウェアにおいて開発担当と運用担当が多くの場合異なっています

例えばソフトウェアは導入して、運用したい部署や会社などがありますが、その部署や会社が自身でソフトウェアを開発することは稀で、開発は他の部署や開発ベンダーが行うことが一般的です。そして導入した後、運用は開発者とは別の組織が行うといった感じです。

ソフトウェア開発(Dev)と、そのソフトウェアを稼働させてエンドユーザーに提供し、保守を行う運用(Ops) を連携させることで素早い開発や、ニーズのズレによる無駄な開発を減らすことが可能となっています。

こちらもSplunkのHPより

そんなDevOpsのプラットフォームを提供しているのがGitlabで、ソフトウェアの開発と運用に必要なソースコード管理、プロジェクト管理、開発環境、ビルド、セキュリティチェック、パッケージング、リリース、構成、モニタリングなどをプラットフォーム化して世界65ヵ国以上に提供しています。

Gitlabは1,350人の社員を抱えていますが、創業以来100%リモートワークを採用しているというということです。

ちなみにロゴはキツネかと思いきやタヌキらしいです。(HPにTanukiと書いてあります笑)

プロダクト

続いてGitlabのプロダクトについて見てみたいと思います。

プロダクトは大きく分けてManagePlanCreatVerifyPackageSecureReleaseConfigureMonitorProtectに分かれています。

こう見るとソフトウェアの開発と運用両方で必要なプロダクトが一通り揃っていることがわかりますね。

プロダクトをすべて取り上げるのはこのブログの本意ではないのでいくつかをピックアップする形にします。すべてのプロダクトを見たい方はHPを参照ください。

https://www.gitlab.jp/stages-devops-lifecycle/(日本語)

https://about.gitlab.com/stages-devops-lifecycle/(英語)

Manage:こちらはソフトウェア開発・運用両方に利用できるもので、ビジネスがどのように機能しているかを可視化し、洞察を得ることができます。プロダクトの中身は、プロジェクト管理、監査イベント把握・レポート対応、コンプライアンス管理、コード分析などが含まれています。

Plan: こちらではソフトウェア開発においてチームでコラボレーションするために、柔軟な計画ツールが提供されています。中身としては課題管理、カンバンボード、要件管理、ロードマップ管理、作業時間記録などです。

Creat :Creatもソフトウェア開発にて使用されるもので、ソフトウェア開発においてコードおよびプロジェクトに関連したデータの作成、表示、管理をサポートに活用できます。中身としては、ソースコード管理、コードレビュー、ライブプレビュー、デザイン管理などです。

Release :Releaseはソフトウェア開発後、運用にもっていく部分で、アプリケーションのリリースとデリバリー自動化の支援を受けられます。中身としては継続的なデリバリー(CD)、レビューアプリ、高度のデプロイなどです。

Monitor:Monitorはソフトウェアの運用において、活動を自動的に監視することで、コードの変更などが本番環境にどのような影響を与えるかを知ることができます。中身はメトリクス(活動を定量化して得たデータ)作成、インシデント管理、エラートラッキング、アラート管理などです。

料金設定は以下の通りで1ユーザーあたり1か月利用で料金が決まっています。

FreeとPremium、Ultimateの違いは項目が多すぎるので気になる方はHPをご覧ください。

https://www.gitlab.jp/pricing/gitlab-com/feature-comparison/(日本語)

収益/ビジネスモデル、顧客

収益モデルは主にサブスクリプション料ビジネスで売上の9割がこちらの収益です。(PL上Subscription – self-managed and SaaSと表記されています。)

顧客は年間契約または複数年契約を締結します。

その他サービス収益などがありますが1割ほどとなっています。(PL上License – self-managed and otherと表記されています。)

顧客は3,600社を超え、ARR(Annual Recurring Revenue:毎年繰り返し得られる売上) $100K以上の顧客は383社となっています。

NRR(Net Revenue Retention:売上継続率)は152%と高水準です。(120%で優秀とされると思います。)

具体的な顧客は以下がHPに上がっており、NASAアメリカ空軍INGGoldmanSacchsSONYロッキードマーティンなどが名を連ねています。

以下は毎年獲得した顧客のコホートからのARR(Annual Recurring Revenue:毎年繰り返し得られる売上)で年々金額が非常に綺麗に積み上がり大きくなっているのがわかります。

市場見通し・規模

続いてGitlabが事業を展開している市場について見ていきます。

現在Gitlabが提供するDevOpsプラットフォームの現在のアドレス可能な市場機会は約$40 billion(4.4兆円)と推定されています。

上記約$40 billionの内訳は、アプリケーション開発サブセグメントが$15.1 billion、アプリケーションインフラストラクチャおよびミドルウェアサブセグメントが$4.1 billion、IT運用サブセグメントの $24.0 billionとなっています。

調査会社GartnerによるとIT化の拡大やソフトウェア開発の効率化、迅速化が今後も求められることで市場機会の約$40 billionは24年に$55billionまで拡大するとなっています。

Gitlabの売上は21年の上期で96millionなので売上を倍にしても200倍の市場が広がっていることになります。

ちなみに競合として名前が挙がっているのはMicrosoftが買収したGithubになります。

独立した外部組織 (LinuxHint.com) によって作成された比較画像は以下となっています。(それぞれの数字はステージ内で機能カテゴリのうちいくつをサポートしているかを示しています。)

あと書かれていたのはGithubはMicrosoftのものなのでMicrosoft以外のツールとの連携はイマイチのようで、独立系のGitlabはその点強いということでした。GitlabとGithubの詳しい比較はGitlabがそれ用のページを作成してくれていますので興味ある方はご覧ください。

https://www.gitlab.jp/devops-tools/github-vs-gitlab.html(日本語)

決算情報

続いてGitlabの業績内容について見ていきたいと思います。

20年の売上は$152million(145億円)営業損失は-$214millionとなっています。前年比売上成長率は+87%粗利率は88%です。

21年の1-6月は売上が$108million、営業損失は-$56millionとなっています。 売上成長率は+69%粗利率は87%です。

売上の8割近くを販管費に使い、4割近くを研究費に回しているという形です。

ただ売上は69%伸びているものの販管費は29%の伸びとなっているので営業効率は上がっているのかなと思います。

営業キャッシュフローはまだマイナスでした。

株価、時価総額、バリュエーション、他社比較

続いて株価、バリュエーションについて見ていきます。

こちらは情報が出次第更新します。

株価推移はこのような感じになっています。

marketwatch.com

こちらのサイトによるとIPO価格は$77で時価総額は$11billionほどになる見込みとのことです。

そうすると以下バリュエーションになるかと思います。

時価総額:$11Billion

PSR:47倍

21年2Q売上高$58Million×4の場合

バリュエーションとしては高いですが、まあそんなもんかなと思います。

ただ、初値は$77より高くなると思いますのでさらにバリュエーションは高くなるのかなと思います。

SaaSなどその他銘柄のバリュエーションについては以下にまとめています。

感想

以上Gitlabの企業情報や、事業領域の市場、決算を見てきました。

感想としては、SaaSのなかで結構成長しているし、ソフトウェア開発も今後伸びていくと思うのでいい銘柄かなと思いました。ただ、最近はIPO銘柄も苦しい展開となっているのでIPO後すぐ買うのはどうかなと思います。

個人的にキツネは好きな動物なので調べ始めたときはロゴに惹かれたのですが、タヌキで少しびっくりしました。笑

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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