7月の4連休を前に始まることが発表されたGo to キャンペーン。
旅行代金が半額になると大々的にアナウンスされていますが、全ての旅行、旅行代金の全てが半額になるわけではありません。
間もなく始まるGo to キャンペーンで割引となる対象の旅行を始めとしたキャンペーンの概要、そしてお得な使い道についてまとめたいと思います。
Go to キャンペーン概要
「Go Toキャンペーン」は、観光需要を喚起して新型コロナウイルス感染症の流行による緊急事態宣言に伴う外出自粛と休業要請で疲弊した景気・経済を再興させることを目的とした経済政策です。
キャンペーンの委託費が高いとかでごたごたがありましたが、無事7月の4連休前から開始されます。
新型コロナウイルスで壊滅的な打撃を受けた観光業、旅行業を復興させるべくこのGo to キャンペーンでは1.7兆円が予算として確保されています。
凄い金額の後押しだなと思いますが、この1.7兆円はわれわれが払った税金からの予算ですから、コロナウイルスの感染に注意を払いつつ積極的に利用していきたいところです。
Go to キャンペーンの概要紹介
続いてGo to キャンペーンの重要と思われる概要をピックアップして紹介していきます。
・割引率/金額：旅行代金の50%相当額が割引(うち70%が宿泊費、30%が食事など)
一人一泊あたり２万円が上限(日帰り旅行は１万円が上限)
・対象旅行：国内旅行(宿泊・日帰り旅行の両方が対象) 海外旅行は対象外
・開始時期/期間：7/22~終了日未定(赤羽国土交通相は21年春まで継続の意向)
※連泊制限や利用回数の制限なし。ただし、割引対象外となる旅行料金もあり。
以下で一つ一つ重要な部分とそれに付随する重要な情報について紹介していきます。
・割引率/金額
旅行代金の50%相当額が割引(うち70%が宿泊費、30%が食事など)一人一泊あたり２万円が上限（日帰り旅行については、１万円が上限）。
具体的なイメージとしては以下のような形となっており、1人一泊あたり2万円を上限として50％割引となります。
50％割引のうちの70％(つまり旅行代金全体の35％)は旅行代金の割引に、50％割引のうちの30％(つまり旅行代金全体の15％)は地域共通クーポンという形で実質割引となります。
地域共通クーポンは旅行先で食事やお土産の購入に使える全国共通商品券のようなものです。
クーポンの利用可能店舗は、「旅行先の土産物店、飲食店、観光施設、交通機関など幅広い業種を対象とし、全国津々浦々から広く募集する」となっています。
ここで肝となるのは地域共通クーポン分は実質の割引という形であるという点です。
どういうことかというと例えば2万円の旅館に宿泊をする場合、“実際に”割引となるのは35％の7,000円で自己負担は13,000円となります。
そして残りの15%、3,000円は地域共通クーポンとして事前に渡され、旅行先でいろいろ使えるという形になります。
※ 地域共通クーポンは少し時間を要するようで9月開始予定
以下が図になります。
このため2万円の旅館に泊まり、旅行先で食事やお土産に3,000円、合計23,000円使ったとしたら、旅行代金で7,000円の割引、旅行先での消費に対して3,000円割引が実態であり割引率は実際約43%となり、半額には何をどう頑張ってもなりません。
別に半額にならないことをとやかく言う気はさらさらないです。
というのもこの仕組みは旅行先での消費を喚起する形になっており、よく考えられていると思います。
新型コロナウイルス蔓延で影響を受けているのは、ピックアップされがちなホテルや空運業だけではなく、観光地の経済も同様であり、Go to キャンペーンの恩恵を受けるべきなのでいい仕組みだと思います。
・対象旅行
対象となる旅行は国内旅行であり、海外旅行は対象外です。
日帰り旅行、宿泊旅行どちらも対象です。
そして嬉しいことに連泊制限や利用回数の制限はありません。
聞くところによると台湾も同様に台湾内旅行を喚起するキャンペーンを行っているようですね。
国内消費を喚起するためなので海外旅行は対象外です。
そもそも海外旅行へはこの状況ではしばらくはいけないでしょう。
PCR検査の充実やワクチン完成まで半年から1年は難しい気がします。
・対象旅行商品
割引の対象となる旅行商品ですが、旅行代理店(JTB、HISなど)、予約サイト(じゃらん、楽天トラベルなど)そしてホテルの直販予約が対象となっています。
ホテルの直販予約が対象なのは非常に大きいです。
というのもマリオットやIHGといったホテルチェーンの上級会員の場合、予約サイトからの予約だと上級会員の特典を受けることができず、特典を受けようと思ったら直接ホテルのサイトからの予約(直販予約)が必要です。
今回ホテルの直販予約が対象なので、上級会員の恩恵を受けながらお得にホテルに泊まれるということになります。
世界最大のホテルチェーンであるマリオットも相当状況は厳しいようですからね。。。
母体はアメリカですが、日本の観光地のホテルが潰れては日本の地域経済にデメリットですから。。。
ホテルの直販予約も今回対象としたのは素晴らしいと思います。
マリオットの上級会員にはとあるクレジットカードを作成するだけでなれてしまいます。
注意点
注意店としては割引対象外となる旅行料金もあるという点です。
対象外となるのは旅行の際、個人で手配する交通です。
例：高速道路料金、個人手配の飛行機、新幹線、バスなど
移動費も割引の対象としたいのであれば飛行機+宿や新幹線+宿といったじゃらんパックやANAの旅作といったパックツアーを予約する必要があります。
自分で予約した飛行機の航空券や、新幹線は対象外なのは残念ですね。
もし対象であればSFC修行などに活用できたと思いますが。。。
・開始時期/期間
開始日は4連休前7/22日の旅行から適応となっており、終了日は未定です。
22日以前に22日以降の旅行を予約していても申請を行えば割引の対象となります。
詳しくは後程手続きの項目で記載します。
キャンペーンは予算の1.7兆円が尽きるまで継続されると思います。
前述のとおりですが、赤羽国土交通相は21年の春まで継続の意向を示しています。
ちなみに1.7兆円から委託費30百万円を引いた1.4兆円を最大割引額2万円で割ると70百万回(7千万回)です。
多いように思えますが日本国民は1億人以上であり、全国民が最大2万円の割引を受けられる計算にならないので意外と早くなくなるかもしれません。
手続き
7/27以降は旅行業者、予約サイト、宿の直販予約システム等において、準備が整った事業者から割引価格での旅行の販売実施となるので、割引価格で購入出来た場合は特段の手続きは不要です。
手続きが簡素化というか不要となっているのは素晴らしいですね。正直紙ベースでいろいろ書いたり提出資料を添付したりして郵送とかだと思ってました。笑
ただし、割引価格販売前にに予約した場合は事務局への申請が必要です。
手順は以下となっています。
・領収書（原本）
・宿泊証明書（宿泊時に宿泊施設から入手）
が必要となりますので忘れず宿泊施設等で貰うようにしましょう。
参考：国土交通省観光庁資料
お得な使い方
このGo to キャンペーン旅行をすればそれだけでお得なのはお分かりいただけたのではないかと思います。
そして最後にこのキャンペーンをお得に活用できる使い方を少し紹介したいと思います。
このキャンペーンをお得に利用できるのはホテル修行です。
前述の通りホテルの直販も割引の対象ですから、普段よりも安くホテルに宿泊が可能です。
例えばマリオットの場合、1年で50泊以上するとスイートルームにアップグレードして貰えるプラチナエリートとなれます。
しかも今年はゴールドエリートの場合コロナウイルス影響で13泊分の宿泊実績がプレゼントされていますから、実際の宿泊は37泊でプラチナエリートになることができます。
そしてその宿泊料金が35%となるわけですからかなりお得にプラチナエリートになることができます。
とはいっても1泊1万円程度のモクシーやフォーポイントに泊まったとしても24万円くらいは掛かりますからその価値があるか考える必要はあります。
普段なら50万円は掛かるのでお得はお得ですけどね。
航空会社上級会員の修行にはこのキャンペーンは使えなさそうです。
個人手配での航空券は割引の対象外ですし、パックツアーで獲得できる上級会員の判断となる搭乗ポイントはかなり低いですから。。。
機会があれば検証して記事にしたいと思います。
以上Go to キャンペーンの概要についてでした。
この記事で非常にお得なキャンペーンであることがお分かり頂けたら幸いです。
コロナウイルスの感染には注意を払いつつ旅行も通じて経済を回していきたいですね。
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