スターアライアンスの特徴 強み、弱み【ヨーロッパに強い!】

旅行

スターアライアンス (英: Star Alliance) は、1997年に設立された、世界初世界最大航空連合です。

加盟エアライン数は20年5月時点で28社(コネクティングパートナー2社を含む)です。

その加盟会社による就航国は190ヶ国余り1,300以上の空港に達し、1日当たりの便数は21,000便を超えています。

日本ではANAがスターアライアンスに加盟しており、一度は耳にされたことがあるのではと思います。

この記事ではそもそも航空連合とは何か、そしてスターアライアンスの特徴について解説していきます。

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航空連合とは

航空連合とは航空会社間の連合組織のことです。

同一連合内においては、コードシェア便マイルサービスの相互適用など、旅客の利便性を図り、集客の向上を目指しています。

本来ならエアラインは自社で世界中にネットワークを持ちたいところですが、

それはコストなど様々な面で不可能なのでエアラインどうしで協力し合い、ネットワークを共有しようという感じです。

そして世界には3つの航空連合があります。

スターアライアンス(ANAが所属)

ワンワールド(JALが所属)

スカイチーム(日経エアライン所属なし、デルタ航空中心)

の3つです。

航空連合に加盟していないエアラインも多いです。

エミレーツ航空やエディハド航空、LCCなんかが代表例ですね。

航空連合の目的である旅客の利便性、集客の向上とは以下のようなものが挙げられます。

例えば同一航空連合内であれば

乗り継ぎを行っても預け荷物を最終目的地までピックアップすることなく届けてもらえたり同一連合内でマイルを貯めあうことができます。

具体的には

ANAで日本からドイツまで行き、ドイツからスペインにルフトハンザで行った場合

ANAとルフトハンザが提携していなければ、ドイツで荷物のピックアップ

そして再度荷物のチェックインが必要となります。

しかし実際はANAとルフトハンザはスターアライアンス所属なので

日本から最終目的地のスペインに荷物が運ばれます。(スルーバゲージ)
(一部例外もあります。)

そしてドイツからスペインの航空券で貯まるマイルも本来ならルフトハンザのマイルが貯まりますが

ルフトハンザもANAも同じ航空連合所属なのでANAのマイルを貯めることができます

ANAの区間(日本からドイツ)についてルフトハンザのマイルを貯めることもできます。

さらにANAの上級会員であればドイツの乗り継ぎでルフトハンザのラウンジを利用できたりします

ドイツからスペインは何で移動してもいいわけですが、

どうせならスルーバゲージが出来たりラウンジが利用できるところがあるなら

そこを使おうとなり、他のエリアの航空会社と連携していても集客につながるわけですね。

スターアライアンス概要

つづいてスターアライアンスについての概要、特徴を紹介します。

加盟航空会社

これら26社が正式メンバーです。

皆さんもこの航空会社は知っているとか乗ったことあるという方も多いのではないでしょうか。

このうちエア・カナダ、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、タイ国際航空の5社は

1997年の設立当初からのメンバーです。だから偉いとかはないのですが。笑

ANAは1999年に加盟しています。

これら26社のほかにコネクティングパートナーとして2社が加盟しています。

・吉祥航空

・タイ・スマイル航空

コネクティングパートナーとは

スターアライアンスの加盟航空会社との乗り継ぎを含む旅程の利用者に、スルーチェックインやスルーバゲージなど、スターアライアンスのメンバー会社の特典を提供。

さらに、後程紹介する上級会員のスターアライアンス ゴールド会員の利用者は、プレミアム特典を受けることができる。

航空会社のことです。

スターアライアンス所属のエアラインと乗り継ぎを行う際の利便性を向上させる目的で設定されています。

特徴

続いてスターアライアンスの航空連合としての特徴についてです。

強み

アジア圏に強い

アジアでは計8社が加盟しており、ワンワールド(4社)、スカイチーム(6社)に比べ、東アジア、東南アジアの路線網が充実しています。

ANA、中国国際航空、エア・インディア、アシアナ航空、エバー航空、深圳航空、シンガポール航空、タイ国際航空

(コネクティングパートナーも入れると10社)

特に日本・中国・韓国・台湾全ての会社が1社以上加盟するのはスターアライアンスのみとなっています。

またエア・インディアも加盟しており、南アジアでのネットワークも有しています。

インドの航空会社が加盟している航空連合は、スターアライアンスだけです。

ヨーロッパ圏に強い

ヨーロッパへ行くのが好きな私にとって一番魅力的なのがこの点かもしれません。

10社のエアラインが加盟しており、北欧、中欧、南欧のすべてをカバーしています。

エーゲ航空、オーストリア航空、クロアチア航空、スイス インターナショナル エアラインズスカンジナビア航空、TAPポルトガル航空、ターキッシュ エアラインズ、ブリュッセル航空、ルフトハンザドイツ航空LOTポーランド航空

(赤字は日本就航しているエアライン)

なお他の航空連合はワンワールド(4社)、スカイチーム(7社)となっています。

不思議紳士
不思議紳士

ちなみにアフリカも3社(エジプト航空、エチオピア航空、南ア航空)と他の航空連合と比べると強いです。ワンワールド、スカイチームとも1社のみ。

弱み

中東、ロシアの加盟エアラインがない点がスターアライアンスの弱点と言われています。


中東に関してはワンワールドではカタール航空、スカイチームではサウディア(サウジアラビアのエアライン)が加盟

ロシアはワンワールドではS7航空、スカイチームではエアロフロートが加盟していますが
スターアライアンスでは加盟しているエアラインがありません。

ただし

中東にも路線網を持つエジプト航空、ターキッシュ エアラインズが隣接する中東エリアでの弱点を補っており、

ロシアについては各ヨーロッパのエアラインが主要都市に路線を飛ばしています。

ANAもウラジオストクとモスクワに就航しましたね。

上級会員

スターアライアンスにも上級会員の制度があり、

各航空会社に多く乗ることで各航空会社の上級会員となり

スターアライアンスの上級会員となることができます。

スターアライアンスの上級会員には以下の2種類があります。

スターアライアンスシルバー

スターアライアンスゴールド

それぞれの特典をまとめると以下の通りです。

シルバーゴールド
空港ラウンジ
優先チェックイン
保安検査場のゴールドトラック
手荷物優先
手荷物許容量の追加
優先搭乗
優先空席待ち予約
空港での空席待ちの優先
ヒースローエクスプレスのアップグレード

シルバーは特典はちょっと。。。という感じで恩恵は少ないですね。

ゴールドは上級会員の名に恥じない内容になっています。

保安検査場のゴールドトラックの利用手荷物の優先でストレスなく旅が出来たり。。。

このように搭乗前の時間をラウンジでのんびり過ごしたりすることが出来ます!

我々、旅行者からすると航空連合という制度は非常にありがたいですし、それによって各エアラインも集客を行うことが出来るという、win-winの関係が築ける素晴らしい制度だと思います。

ANAユーザーとしては更なるスターアライアンスの発展に期待しています!

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