SFCと聞いて何を思い浮かべますか?大抵の方は湘南藤沢キャンパスを思い浮かべるかもしれません。
この記事で紹介するのは残念ながらそのSFCではありません。
発行し、年会費を払い続ける限り、ANAの上級会員でいられる
SUPER FLYERS CARD
という夢のようなクレジットカードがあります。そのカードの頭文字を取ってSFCです。
旅好きなら誰でも憧れる航空会社の上級会員に半永久的になることができるスーパーフライヤーズカード(SFC)について紹介します。
SFC取得による10の特典・メリット
SFCとは一種のインビテーションカード(招待制クレジットカード)です。
ANAに1年間(or生涯)で数多く乗り、一定の条件をクリアすることでインビテーションが来て(正確には申込用紙を自分で取り寄せるんですが笑)特殊なクレジットカードに申し込むことができます。
このSFC、旅行好きには非常にメリットが大きいため垂涎ものなんです。
魅力的な特典・メリットを10個抜粋してまず紹介します。
すべての特典はこちらから確認できます。
①スターアライアンスゴールドメンバー
個人的にANAのSFCを所持していると一番うれしいのがスターアライアンスゴールドメンバーになれることだと思います。
スターアライアンスとは航空連合のことで、上記一覧の航空会社がお互いに提携しあっているようなイメージです。そのため、上記航空会社に乗ったときはANAのマイルを貯めることができたり、その逆ANAに乗って上記航空会社のマイルを貯めることができます。
ANAのSFCを発行することでこれら多くの航空会社のゴールドメンバーつまり上級会員に半永久的になれてしまいます。
スターアライアンスゴールドメンバーになることで上記どの航空会社を利用した際でもすべてではありませんが②以下の多くの特典を受けることができます!
大抵の特典はスターアライアンス利用時に受けることが可能ですがすべての特典が受けられるわけではないので注意が必要です。
②航空会社ラウンジの利用
SFCを持っているとカードラウンジではなくスターアライアンスに搭乗する際その航空会社のラウンジが利用できます。 (スターアライアンス便利用の同行者1名も可) その数は世界で1,000か所以上です。
個人的に一番うれしいのが 同行者1名とともにラウンジをエコノミークラス利用時でも使用可能な点です。
航空会社のラウンジはビジネスクラス以上に搭乗する場合利用できますが、上級会員であればエコノミークラス利用時もラウンジを楽しめます。
空港でラウンジが利用できるとそれだけで旅が豪華になった気がします。
国際線のラウンジでは無料のビュッフェ形式で食事が出来たりアルコールが飲み放題だったりします。ANAラウンジでは時間帯と場所によっては寿司を握ってくれるサービスをしていたり、ラーメンを頼めたりします。
下はワルシャワのフレデリックショパン空港でのLOTのラウンジです。
ポロネーズラウンジという名前で運営されており、ショパンの故郷感があるのも趣を感じます。
EU内移動(日本でいう国内線)のラウンジでこのレベルの食事が置いてあり、かなり美味しかったです。このように日本に限らず世界中でラウンジを利用できます。
食事もいいですが、個人的にラウンジで嬉しいのがシャワー室が無料で利用できるラウンジが多い点ですね。深夜便の場合はラウンジでシャワーを浴びさっぱりしてから飛行機に乗ることができます。
これは上海で利用したエアチャイナラウンジのシャワー室。
当然利用者ごとに掃除されるので非常に清潔な状態で利用できます。
トランジットの際は本当にありがたいです。
ラウンジが利用できると普通はなるべくしたくないと思うトランジットへの抵抗感も薄まります。トランジットする空港のラウンジを訪れるのも一つの楽しみになるためです。
③国際線特典航空券優先
特典航空券とはマイルでとれる航空券です。マイルでとれる航空券にはその便によってマイルでとれる座席数が予め決められています。
一般会員と上級会員ではこの決められた座席数が変わってきます。
つまり、マイルでの航空券確保がしやすくなります。
例えば一般的に一般会員の場合ANAのハワイ便ビジネスクラスは便につきマイルでとれる座整数は2席と決まっています。どれだけマイルを持っていようと席の設定がないので家族連れでハワイへのビジネス航空券は発券不可能です。
一方SFCを持っている場合この座席数は4席といわれています。ダイヤモンドメンバーは6席といわれています。それだけ上級会員には多くの席が与えられており、マイルでの発券がしやすくなります。
なお、ANAマイルは誰にでも大量に貯めることが可能です。こちらもご覧ください。
④優先チェックイン・⑤専用保安検査場
空港でのチェックインとバゲージドロップ、保安検査場で長時間並んでうんざりした経験はありませんか?並んでいるエコノミーのチェックインは長蛇の列、一方隣のビジネスのチェックインはガラガラなんてことはよくあることです。
しかしSFCを持っていればチェックイン等で並ぶこととは無縁になります。
SFCを所持していればエコノミークラス利用時でもビジネスクラスのチェックインを利用できます。
そのためストレスなくチェックインすることが可能になります。
これはANA便に限らずスターアライアンスの航空会社利用時も同様です。
また保安検査場でも優先される場合があります。
下は成田のゴールドトラックでスターアライアンスゴールドメンバーのために優先保安検査場(プライオリティレーン) が設置されています。プライオリティレーンは大概空いていますのでこちらでも待つことなく本検査場を抜けることができます。
⑥手荷物受取の優先
SFCを持っていると預け荷物を受け取る際にも優先してもらえます。
大きい飛行機に乗った際なかなか自分の荷物が出てこずヤキモキした経験は誰にでもあると思います。それも無縁になります。
搭乗クラスにかかわらず、画像のような優先受け取り〈PRIORITY〉マークを手荷物タグに印字または〈PRIORITY〉の優先タグを取り付けてもらえますので飛行機を降りた後すぐ荷物がベルトコンベアから出てきて受け取れます。
ANA以外のスターアライアンス利用時にもこんな感じで預けた荷物にタグをつけてもらえます。
この時はロストバゲージして荷物は待てども待てども出てこなかったんですけどね。。。
その時の話はいずれ。。。
⑦フライトマイルボーナス
マイル精算対象の運賃に乗った際貰えるマイルにボーナスが付きます。
上の図のようにステータスによって貰えるボーナスマイルの割合が変わってきます。
ただこの特典はANA便とユナイテッド航空、 ルフトハンザドイツ航空、スイス インターナショナル エアラインズまたはオーストリア航空運航便利用時のみの特典です。
他のスターアライアンス便ではボーナスマイルはもらえないので注意が必要です。
ただ最近までは適用対象がANAとユナイテッド航空のみだったんですよ。ヨーロッパ行くのが好きな私としてはルフトハンザグループが追加されたのは地味に嬉しいです
⑧アップグレードポイント
これはANA便のみの特典です。
SFCを所有しているとプレミアムポイントによってアップグレードポイントというというポイントをもらえます。
このアップグレードポイントは3つの用途で使用できます。
①座席のアップグレード
②同行者のラウンジ利用
③スカイコインに交換
①座席のアップグレード
こちらが一番お得な使いみちになるかと思います。
欧米、オセアニア路線には10ポイントでアップグレードが可能です。
ただ、アップグレード可能な運賃とそうでない運賃、そしてアップグレード可能な座席には限りがあるので注意が必要です。
例えば羽田→ミラノエコノミークラスの場合左の安い運賃はアップグレード対象外の運賃です。右は対象ですが片道で10万円以上高いです。
さらにアップグレード可能な座席数は一般的にマイルで取る特典航空券の座席数と同じといわれており、ビジネスクラスの場合は4席/便程度しかないと思られるため枠は非常に狭いです。
そのため国際線でアップグレードポイントを使うのはなかなか難しいと思います。
国内線の場合は一律4ポイントでプレミアムクラスに搭乗可能です。
こちらは搭乗2日前より空席がある場合、特典航空券を含む運賃で利用可能なため国際線と比べると使いやすいと思います。
そのため座席のアップグレードは主に国内線利用時に狙っていく形になるかと思います。
②同行者のラウンジ利用
2アップグレードポイントを利用することで国内線のANAラウンジに同行者2人目以降も入ることが可能です。
国内旅行で3人以上でANAラウンジを利用したい場合には使えるかなという感じです。
③スカイコインに交換
一応期間限定という形になっていますが1アップグレードポイントを1,000スカイコインに交換可能です。スカイコインとは10コイン単位で10コイン=10円として航空券やツアーの料金支払いに使うことができます。
⑨優先搭乗
上の図順に飛行機へ搭乗できます。
SFCを持っているとグループ2で搭乗できます。
別に飛行機に早く乗り込んでも早く着くわけではないのであまり意味ないように思えますが、意外と嬉しい点もあります。
のんびり飛行機に乗って荷物を上の棚に収納しようとしたところなかなか荷物を入れるところがないという経験をされた方結構いると思います。スーツケースを収納したいときはなおさらです。
早く飛行機に乗ることができれば自分の席の収納スペースを確保できます。
⑩家族カードを発行すれば家族も上級会員に
ラスト10個目これも非常に大きい特典です。
SFCはクレジットカードなので家族カードというものが存在します。
SFCの家族カードを発行するとなんとその
家族もSFC会員になることができます!!
つまり家族カードを発行し、VISAゴールドカードの場合8,250円の年会費を払い続ければ奥さん、子供(20歳以上学生不可)も親もSFC会員となることができ、今まで述べてきた特典を享受することができます。(アップグレードポイントは対象外)
例え夫婦、子供2人の4人家族の場合、旦那さんがSFCを所有し奥さんにSFCの家族カードを発行すれば、家族4人でラウンジを利用することができます。(SFC会員と同行者1名がラウンジを利用できるため)
これは絶大なメリットだと思います。
私もSFC会員になった際、親孝行も兼ねて両親のために父の家族カードを作ってあげました。旅行が好きな両親が旅行の際はラウンジ等多くの特典を味わうことでできるようになったと喜んでいました。
SFCの申し込み条件
以上のような旅好きには絶大なメリットがあるSFCはインビテーションカードといえるので申し込みするための条件があります。その方法は2つです。
①ANAのプラチナメンバー以上になる
②ANAのミリオンマイラーになる
②の方法は残念ながらあまり現実的ではありません。
ANAの運航便のみで(スターアライアンス運航便ではありません)純粋な距離として100万マイル以上飛行機に乗る必要があります。
東京ロンドン間の片道マイルが6,000ちょっと。つまり80往復以上しないといけません。
純粋な距離としてのカウントなのでファーストクラス、ビジネスクラスだろうとエコノミークラスだろうが関係なく、どのクラスでも80往復以上です。
なので大抵皆さん①の方法で条件をクリアされます。
ANAではざっくりいうと1月から12月までの1年間にどれだけ有償で飛行機に乗ったかによって3つのステータスがあります。
そのステータスはプレミアムポイントというポイントによってブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドに分かれています。ステータス自体は1年更新となります。
このステータスでプラチナ以上となるとSFCへの申し込みが可能となります。
プレミアムポイントとはマイルとは別に有償で飛行機に乗ると貯まるポイントです。
ポイントといっても別に何に使えるわけでもなく、このステータスの判断のみに使用されます。
プレミアムポイントは乗った飛行機の距離と予約した運賃の内容や路線などによって倍率が決まり計算されます。
例えば羽田那覇間にプレミアムクラスの正規運賃で搭乗した場合に貰えるプレミアムポイントは3,352ポイント。50,000ポイントを達成するためには1年間で8往復が必要です。
羽田那覇のプレミアムクラスは片道5万円強なので80万円以上掛かります。
なお安い運賃のSUPER VALUEの場合は1,476ポイントです。この場合50,000ポイントには1年間で17往復が必要です。羽田那覇のSUPER VALUEだと安い場合は片道1万5千円くらいなのでこれでも50万円ほど掛かります。
これくらい1年間に有償で飛行機に乗るとプレミアムポイントが50,000ポイント貯まり、プラチナメンバーとなることができSFCに申し込むことができます。
ダイヤモンドメンバーはこの倍です。果てしないです。
普通はよっぽどの旅行好きか出張族の方でない限りプラチナメンバー以上になることは難しいと思われます。
私は19年にSFCが欲しくてANAのプラチナメンバーになりました。
それについてはこちらで記事にしています。
費用を抑えてプラチナメンバーになる方法
出張族の方はいいのですが普通はANAのプラチナメンバーになるためには40万円~80万円ほどの費用そして時間がかかります。
この費用と時間を無駄と思うか、それだけの価値があると考えるかは人それぞれです。
ただ、時間に関してはどうしようもありませんが、費用に関しては可能な限り安く、もしくは無料でプラチナメンバーになる方法があります。
それは以下3つの手順です。
①ANAマイルを貯める
②マイルをスカイコインに交換する
③スカイコインで航空券を購入して飛行機に搭乗する
まずは①ANAマイルを貯めましょう。
誰でも年間数十万マイル貯めるANAマイルの貯め方はこちらで記事にしています。
上記で貯めたマイルを②スカイコインに交換します。
スカイコインとは10コイン単位で10コイン=10円として航空券やツアーの料金支払いに使うことができます。
ANAゴールドカードを所持している場合にはマイルを最大1.6倍でスカイコインに交換できます。(一般カードの場合は最大1.5倍、カード未所持のマイレージ会員は最大1.2倍)
ANAゴールドカードを所持していれば40万円分の航空券をスカイコインで買うためには25万マイルが必要ですが、25万マイルは一年間で貯めることが可能なマイル数です。
あとは③スカイコインで航空券を購入して飛行機に乗るだけです。
この方法を利用すればプラチナメンバーになるまでの費用を半分以下~完全無料とすることができます。
カードスペック
SFCはあくまでクレジットカードですのでいくつか種類があります。
最後にそれぞれ種類について紹介したいと思います。
一般カード
一般カードはJCB、VISA、マスターカードの3種類があります。
正直一般カードはあまり作るメリットがないというか。。。
クレジットカードのマイル還元率を1%にしようと思った場合10マイルコースに登録する必要があり、ゴールドカードと大差ないというかゴールドカード以上の年会費になってしまいます。。。
メインカードをSFC以外にするのでSFCの年会費は可能な限り抑えたいって方以外はゴールドカードを作られることをお勧めします。
ゴールドカード
ゴールドカードはJCB、VISA、マスターカード、アメックス、ダイナースカードの5種類があります。
・JCB、VISA、マスターカード
一番作る方が多いのがこのJCB、VISA、マスターカードのどれかではないかと思います。
私もVISAのゴールドを所有しています。年会費もそこまで高くなくバランスの取れたカードだと思います。
ちなみにこの3種のゴールドカードは少しコツはいりますがマイル還元率を1.3%強まで上げることができ、年会費も4,000円ほど下げることができます。
これについてはいずれ記事にしたいと思います。
・ダイナース
続いてダイナースカードです。券面はゴールドではありませんがゴールドカード相当です。
ダイナースカードの強みはスターアライアンス便利用時でなくともダイナースと提携しているラウンジが利用できる点ですね。
・アメックス
アメックスは券面がかっこいいですね。
アメックスSFCの特徴としては年会費が高いですが、ANAグループ利用時に100円で2マイル、還元率が2%となる点です。出張などでガンガンANAに乗るって方にお勧めかなと思います。
プレミアムカード
プレミアムカードは4種類あります。
どれも非常にハイスペックなカードとなっています。
・JCB
入会ボーナス、継続ボーナスがぐっと増えますが、その分年会費もぐぐっと増えます。
マイル還元率は1.3%です。
・VISA
マイル還元率は1.5%となります。
自分には一生使いこなせそうもないです。。。
・ダイナース
年会費が一番高いSFCカードがダイナースプレミアムカードです。
なんと17万超え。。。
通常マイル還元率は1.5%、ANA利用時は2.5%にもなります。
・アメックス
通常マイル還元率は1.5%、ANA利用時は2.5%にもなります。
券面非常にかっこいいですが。。。笑
以上SFCのメリットについての紹介でした。
旅好きにはたまらない特典が盛りだくさんなので、ぜひ狙ってみてください!
旅が1ランクも2ランクもレベルが上がると思いますよ!
コメント