【JAL20年度4-6決算から見る経営状況】20年年間見通しのヒントあり!

投資

8/3(木)JALが20年度4-6月の決算を発表しました。

ANAは7/29日に発表し、その際も同様の記事を書きましたが、本日はJAL編です

発表によるとJALの2019年度の決算は

売上高が対前年で78.1%/約2,700億円減の764億円、

営業利益が1,310億円の赤字

で着地した ようです。

経理・財務の専門ではないのですが、売上数兆円規模の旧財閥系企業で勤務中である私が、JALの決算発表に関して気になる点を見ていきたいと思います。

着目して見ていくのは

売上高、営業利益

キャッシュフロー(現金の流れ)

配当

今後の見通し

この4点です。

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売上高・営業利益

まずは一番わかりやすい売上高と営業利益から見ていきましょう。

冒頭で述べた通りですが

売上高が対前年で78.1%/ 約2,700億円減の764億円、

営業利益が1,310億円の赤字 (前年は197億円の黒字)

となりました。

売上の減少に対して利益減りすぎじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、

航空業界はコストの構造上固定費(飛行機関係の費用や人件費、この文字だけで高そうですよね)が非常に高いので、こんなもんだと思います。

売上減がダイレクトに損益に響いてきます。

from国土交通省資料

キャッシュフロー

売上と営業利益も大事ですが、経営状況を見るためにはキャッシュフロー(現金の流れ)も非常に大事です。

現金は会社にとって血液です。いかに現金を回していくかが経営でも投資でも重要です。

そのためキャッシュフローについて見ていきたいと思います。

キャッシュフローの現状

JALの手元の現金は20年3月から651億円増え、約3,943億円へ増えていることが書かれています。

この手元の現金3,943億円がなくなったらいくら営業利益が黒字だろう倒産です。(黒字倒産する会社は結構多いです。)

そのため、リリースの文章にも書かれていますが、長期の借入を増やすなどして手元の現金を増やしていることがわかります。

ただ、このお金は借金なので、手元現金が増えた!と単純に喜べるわけではなく、今後はこの借金を利子付きで返しながらの経営となります。

配当

19年度3月末の配当はもともと55円/株を予定していましたが無配となりました。

キャッシュフローの状況を考えると当然ですね。。。

そして今年9月末の配当も無配となっています。

そして次項の今後の見通しにも絡みますが、20年度の期末配当は未定になっています。

無配でもいいと思いますが。期末の配当を未定にしているのはANAも一緒でした。

今後の見通し

コロナウイルスの影響がいつまで続くか誰にも予測がつかないため、20年度の予想は現時点で未定としています。

20年度の予想は未定と公表している会社はJALに限らず多いですね。(ANAも同様)

ただし、JALは20年年間見込みのヒントを投資家に与えています。(重要)

リリースの中に今後の旅客需要の見通しを載せており、これが、年間営業利益の予想のヒントとなっています。

これを見てみると20年度の国際線、国内線の旅客収入は19年度比で35%~45%となる見込みと書かれています。(赤下線部分)

そしてその後を読むと売上の減少分の50%ほど利益が悪化するとの記載があります。

19年度のJALの売上は1兆4,112億円営業利益は1,006億円でした。(下記記事参照)

つまり、売上は5,000億円~6,350億円(前年比マイナス8,000億円~9,000億円)となる見通しであることがわかります。

このマイナス8,000億円~9,000億円の50%ほど利益が悪化するということなので、4,000億円~4,500億円ほど利益が悪化することになります。

となると20年度の営業利益はマイナス3,000億円~3,500億円ほどになるということになります。

まとめると以下表のようになります。

35%減45%減昨年
売上5,000億円6,350億円1兆4,000億円
営業利益▲3,500億円▲3,000億円1,000億円

以上JALの4-6月決算と通期の見通しについてでした。

航空会社はかなり苦しい状況が続くと思いますが、

何とか耐えて、また空に羽ばたいて欲しいですね。

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