Confluent(CFLT,コンフルエント)の銘柄分析(ビジネス/収益モデル・決算まとめ)

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リアルタイム・データの分析・処理のためのプラットフォームを提供する企業Confluentの会社概要、事業領域、事業領域の市場、決算推移、株価情報についてまとめています。

今回は軽めの内容になります。

S-1 PPT

リアルタイムデータの分析・処理のためのPlatformを提供

サブスク+従量課金によりデータ社会の追い風を受ける

2021年3Qの売上は$103M(約113億円)でYoY+67% CloudベースのプロダクトはYoY+245%

NRR130%+、粗利率64%、時価総額は$21BでPSRは48

当記事は私自身の投資活動において興味のある銘柄の情報を整理する目的で作成するものであり、該当銘柄への投資を推奨するものではありません。

とある旧財閥系、日経225オールドエコノミーで投資経済性を見ている不思議紳士です。20代でアメリカ株初心者です。PFの7割はVTIですが、余裕資金で個別株に挑戦中です。

今後様々な企業の分析をしていきたいと思っています。

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不思議紳士
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会社概要

基本情報

Confluent動き続けるデータに焦点を当て、リアルタイム・データの分析・処理のためのプラットフォームを提供する企業です。

2014年に設立された新しい会社でアメリカ、カリフォルニア州に本社を置き2021年にNasdaq市場にIPOを果たしています。

Confluentを利用することで、複数のソースからのデータを組織全体に送り、そのデータを利用してリアルタイムの顧客体験やデータ駆動型のビジネスオペレーションが可能となります。

例えば小売店がリアルタイムデータに基づく地域限定の価格設定やキャンペーンを即座に展開出来たりします。

その他、具体的には旅行サイトのExpediaはConfluentを利用することで様々なケースに対応できるリアルタイムのチャットボットサービスを立ち上げることが出来たそうです。

Confluentを利用することで小売り・エンタメ・金融業界では顧客の満足度を高めたり、製造業関係ではリアルタイムでオペレーションにデータを活かすことが可能となっています。

そのような形でCFLTのプラットフォームは小売り、ヘルスケア、金融、運送、旅行など様々な業界で活用され、2021年の3月には2,500社以上の顧客を抱えています。(21年9月末には3,000社を超えました。)

プロダクト

プロダクト自体は二つあり、Confluent CloudConfluent Platformになります。Platformはオンプレ(自社運用のサーバーやソフトウェアなど)に対応、Cloudはパブリッククラウド(AWS,Azure,GoogleCloudなど)に対応しています。

どちらもプロダクトの内容自体は同じでリアルタイム・データの分析・処理ができるプラットフォームとなっています。

続いてConfluentのプロダクトが解決する問題について見ていきます。

従来バッチやクエリを経てデータベースからデータを同期してましたがデータの多様化で限界が出て来て、タイムリーにデータを入手することが困難になってきました。(図1,上) さらに近年のデータ社会の拡大でデータを持つ媒体がデータベースだけでなく、APP、クラウドと増え続け、それぞれのデータを接続し、管理するのが困難になりました。(図2,下)

このような問題を解決するためにConfluentが生み出したのが上述のプロダクトで解決策は以下となっています。

クエリに合わせてデータをストリーミングすることにより、 データはリアルタイムで常に利用可能になり、企業は企業内のデータを継続的に処理できるようになります。(図3,上) さらに社内のデータベース、APP、クラウドにConfluentが接続することで、すべてのデータを管理可能になります。(図4,下)

収益/ビジネスモデル・顧客

収益モデルは売上の殆ど(9割)はサブスクリプション+従量課金で、 残り1割はコンサル的なサービス収入となっています。

Confluent Platform期間でのサブスクリプションConfluent Cloud従量課金となっています。

データ社会は今後の進化を続けていく見込みで、各々の企業が持つデータは今後も増えるでしょうからネットワーク効果により従量課金制のCloud売上はどんどん伸びることが期待されます。

実際Cloudは18~20年CAGR(年平均成長率)+250%で成長し、21年3Qも前年同期比+245%と猛烈な成長となっています。

因みにPlatformとCloudの売上比率は64%26%(サービス10%)です。

DatadogやSnowflake、Cloudflareもサブスク+従量課金ですが、データを扱う会社でサブスク+従量課金は非常にいいビジネスモデルだなと思いました。

NRR(Net Revenue Retention:既存企業の売上継続率) は130%ということでなかなかの高水準となっています。

小売り、ヘルスケア、金融、運送、旅行など様々な業界の顧客を抱え顧客数は3,020社超となっています。(前年比75%増)例えばNetflixUnityPaypalSquareRobinhoodWalmartExpediaなどアメリカ株投資を行っている方にはなじみ深い企業が顧客として名を連ねています。

海外展開も行っており、アメリカ外からの収入は35%となっています。

市場見通し/規模

続いてConfluentが展開している市場について見てみたいと思います。

不思議紳士
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TAMは「Total Addressable Market」の略で、ある市場の中で獲得できる可能性のある最大の市場規模、つまり商品・サービスの総需要のことです

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IT調査会社のGartnerによるとConfluentのTAMは$50billionCAGR22%で成長し24年には$91billionとなる見込みです。

ブレイクダウンはアプリケーションインフラストラクチャとミドルウェアで約31billion、データベース管理システムで7billion 、分析およびビジネスインテリジェンスで7billion、データ統合ツールおよびデータ品質ツールで4billionとなっています。

Confluentの売上は21年3Qが103millionで×4して年間の売上としてもTAM50billionの1%以下となっており巨大な市場と言えるでしょう。

決算情報

続いての業績内容について見ていきたいと思います。

2021年3Qの売上は$103million(約113億円)成長率は前年同期比で+67%となっています。2Qは前年同期比で+64%でしたので成長が加速しています。

粗利率は64%です。(サブスクのみだと72%)

21年の通年売上ガイダンスは$377millionでYoY+59%となっています。

3Qの営業キャッシュフローはマイナスです。

懸念としては売上に対する営業費用が高い(売上の66%)点かなと思います。MagicNumerは0.78ほどとボチボチです。(0.75以上で優秀、超優秀とされているCrowd Strikeは1超、Datadogは2超です)

株価、時価総額、バリュエーション、他社比較

続いて株価、バリュエーションについて見ていきます。

株価推移はこのような感じになっています。

時価総額:$21Billion

PSR:56倍

21年売上高$377Millionの場合

PSR:48倍

21年4Q売上高ガイダンス$109Million×4の場合

粗利率64%で成長性がYoY+67%なのでかなり高いバリュエーションかなと思います。

以下はSaaSのバリュエーション表です。

感想

以上のConfluentの企業情報や、事業領域の市場、決算を見てきました。

感想としては、今後データ社会は進むはずで従量課金のビジネスモデルのConfluentはかなり追い風を受けそうと思える銘柄だと思いました。個人的にかなり注目に値するのかなと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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