「ANAのSFCを維持するために、毎年300万円も決済し続けるのは正直厳しい……」
2026年4月に発表されたANA SFCの衝撃的な制度改悪を受けて、このように頭を抱えているマイラーの方は多いのではないでしょうか。これまではクレジットカードの年会費さえ払えば半永久的に維持できたスターアライアンスゴールドの権利が、今後は「毎年の高い決済額」という大きな壁に阻まれることになります。
そこで今、多くのマイラーの間で現実的な選択肢として急浮上しているのが、「JALのJGC(ワンワールド)への引っ越し」です。
新制度に移行したJAL(JGC)は、一度基準をクリアしてしまえば、今のところ決済額の縛りなく「年会費だけで一生モノのステータス」が続きます。しかし、「本当にANA(スターアライアンス)からJAL(ワンワールド)に乗り換えて後悔しないのか?」と迷う方も多いはずです。
そこで本記事では、日本在住のマイラー目線に立ち、ワンワールドとスターアライアンスの「使いやすさ」「ラウンジ網」「上級会員の維持のしやすさ」を徹底比較します!
あなたがANA(スタアラ)に踏みとどまるべきか、JAL(ワンワールド)へ移籍すべきか、明確な判断基準がこの記事で見つかります。
【結論】一度取れば「一生モノ」のJGC(ワンワールド)移行はアリ!
結論から申し上げると、今回のSFC改悪を受けてJAL(ワンワールド)のJGCへ移行することは、間違いなく有力な選択肢(アリ)です。
なぜなら、現状のJAL(ワンワールド)は、一度基準を満たせば毎年の決済額に関係なく『年会費だけで一生モノのステータス』を維持できるからです。
とはいえ、飛行機に乗る頻度やよく行く国によっては『やっぱりANA(スターアライアンス)に残った方がよかった』と後悔するリスクもあります。2つのアライアンスには、具体的にどんな違いがあるのか? 詳しく比較していきましょう。

マイルを貯めずにビジネスクラスを!をモットーに「旅は情報、世は情け」を運営している不思議紳士です。ビジネス・ファーストクラス、エアラインのステータス、ホテルのステータスが大好きでこのような記事をよく書いていますので、是非本ブログをブックマークしてたまに訪れてみてください!
ワンワールド スターアライアンス 徹底比較
それでは早速ワンワールドとスターアライアンスの比較を以下3つの項目で見ていきたいと思います。
- ネットワークと使いやすさ
- 上級会員の仕組み・メリット
- 日本近辺の直営ラウンジ
ネットワークと使いやすさ
まずはアライアンスの規模について比較していきたいと思います。
📊 ワンワールド vs スターアライアンス 規模比較表
| 比較項目 | ワンワールド (oneworld) | スターアライアンス (Star Alliance) | 規模の違い・特徴 |
|---|---|---|---|
| 加盟エアライン数 | 15社 | 26社 | スターアライアンスが約1.6倍多く、圧倒的な世界最大規模。 |
| 就航国数 | 約170ヶ国 | 約190ヶ国 | どちらも世界の主要国を網羅。スタアラの方がアフリカや地方国に強い。 |
| 就航空港数 | 約900都市 | 約1,150都市 | スタアラの方が約250空港多く、世界中のマニアックな都市までカバー。 |
| 1日の便数 | 約11,000便 | 約17,500便 | 便数でもスターアライアンスが圧倒。乗り継ぎの選択肢が非常に豊富。 |
加盟会社にはコネクティングパートナーを含む(スターアライアンス1社)
続いてそれぞれのアライアンスに加盟している航空会社の地域についての比較です。各アライアンスの地域ごとの航空会社を一覧にしたのが下の表になります。
🗺️ワンワールド vs スターアライアンス 地域別規模比較表
| ワンワールド | スターアライアンス | |
|---|---|---|
| 日本 | ①JAL | ①ANA |
| 加盟航空会社数 | 1 | 1 |
| アジア | ①マレーシア航空 ②スリランカ航空 ③キャセイパシフィック(香港) | ①中国国際航空 ②エア・インディア ③アシアナ航空 (韓国) ④エバー航空 (台湾) ⑤深圳航空 (中国) ⑥シンガポール航空 ⑦タイ国際航空 ⑧吉祥航空※ (中国) |
| 加盟航空会社数 | 3 | 8 |
| ヨーロッパ | ①フィンエアー (フィンランド) ②イベリア航空 (スペイン) ③ブリティッシュエアウェイズ (イギリス) | ①エーゲ航空 (ギリシャ) ②オーストリア航空 ③ブリュッセル航空 (ベルギー) ④クロアチア航空 ⑤LOTポーランド航空 ⑥ルフトハンザ航空 (ドイツ) ⑦スイス国際航空 ⑧TAPポルトガル航空 ⑨トルコ航空 ⑩ITA Airways |
| 加盟航空会社数 | 3 | 10 |
| 北米 | ①アメリカン航空 ②アラスカ航空 (アメリカ) | ①エア・カナダ ②ユナイテッド航空 (アメリカ) ③コパ航空 (パナマ) |
| 加盟航空会社数 | 2 | 3 |
| 中東 | ①カタール航空 ②ヨルダン航空 ③オマーン航空 | ー |
| 加盟航空会社数 | 3 | 0 |
| 南米 | ー | ①アビアンカ航空 (コロンビア) |
| 加盟航空会社数 | 0 | 1 |
| アフリカ | ①ロイヤルエアモロッコ | ①エアモロッコ ①エジプト航空 ②南アフリカ航空 ③エチオピア航空 |
| 加盟航空会社数 | 1 | 3 |
| オセアニア | ①カンタス航空 ②フィジー航空 | ①ニュージーランド航空 |
| 加盟航空会社数 | 2 | 1 |
| 全体合計 | 15 | 26 |
※コネクティング・パートナー
枠の関係上簡略化した名称あり(スイスインターナショナルエアラインズとターキッシュエアラインズなど)
アジア、ヨーロッパ、北米と重要な地域はスターアライアンスのが強く、中東とオセアニアはワンワールドが強いとなっています。
「数字で見ると、スターアライアンスの圧倒的な『物量勝ち』であることが分かります。世界中のマニアックな地方都市へ行きたい人や、海外での乗り継ぎの選択肢(効率の良さ)を最優先するなら、やはりスターアライアンスに軍配が上がります。これが私も最初にANAを選んだ理由です。
一方で、ワンワールドは『量より質』の精鋭アライアンスです。加盟会社数こそ少ないものの、キャセイパシフィックやカタール航空など、5つ星評価を受ける最高峰のエアラインが揃っており、日本人がよく行く主要都市(ハワイ、グアム、アジア、米欧の主要都市)は完全にカバーしています。
アジアにおいてはスターアライアンスからはアシアナが脱退、ワンワールドにはフィリピン航空の加盟が決まっていますが、それでもスターアライアンスは7社、ワンワールドは4社と大きく差があります。
上級会員の仕組み・メリット
アライアンスには上級会員という制度があり、上記の各航空会社に数多く乗り、航空会社の上級会員になることでアライアンスの上級会員になることが出来ます。
アライアンスの上級会員となると加盟しているすべての航空会社で上級会員として扱われるため旅行好きにとっては非常にメリットが大きいです。
スターアライアンスとスカイチームでは2つのクラス、ワンワールドでは3つのクラスに分かれています。
| スターアライアンス | ワンワールド | |
|---|---|---|
| ファーストクラス相当 | ー | エメラルド |
| ビジネスクラス相当 | ゴールド | サファイア |
| エコノミープラス相当 | シルバー | ルビー |
ワンワールドがファーストクラスのサービス相当の上級会員エメラルドがあることが特徴的ですね。ここがワンワールドは量より質と言われる一つの理由でもあります。
それぞれの特典内容については以下の表の通りとなっています。
| エコノミープラス相当 | ビジネスクラス相当 | ファーストクラス相当 | |
|---|---|---|---|
| ファーストクラスラウンジ | ー | ー | 〇 |
| 空港ラウンジ | ー | 〇 | 〇 |
| 優先チェックイン | ー | 〇 | 〇 |
| 保安検査場のゴールドトラック | ー | 〇 | 〇 |
| 手荷物優先 | ー | 〇 | 〇 |
| 手荷物許容量の追加 | ー | 〇 | 〇 |
| 優先搭乗 | ー | 〇 | 〇 |
| 優先空席待ち予約 | ー | 〇 | 〇 |
| 空港での空席待ちの優先 | 〇 | 〇 | 〇 |
保安検査場のゴールドトラックの利用や手荷物の優先でストレスなく旅が出来たり。。。


このように搭乗前の時間をラウンジでのんびり過ごしたりすることが出来ます!


それぞれの上級会員の取得と維持は日本在住であればJALとANAで行うのが一般的です。取得と維持の比較は以下です。
📊 ANA SFC vs JAL JGC 徹底比較表
| 比較項目 | JAL JGC (JALグローバルクラブ) | ANA SFC (スーパーフライヤーズ) |
|---|---|---|
| 制度の基本思想 | 入会は地獄、維持は天国 | 入会は簡単、維持が地獄 |
| 入会条件(修行) | 生涯累積で1,500 Life Statusポイント(Three Star) | 1年間に50,000PP獲得 (短期修行が可能) |
| 2028年4月〜の維持条件 | なし(対象カードの年会費のみ) | 年間300万円以上のライフソリューション決済 |
| 300万未満の時のペナルティ | 影響なし(生涯ラウンジ無料) | 「SFC LITE=スタアラシルバー」へ格下げ(ラウンジ利用不可) |
- ワンワールド(JAL):新制度(JLife Status Program)になり、一度JGC(Three Star)に入れば年会費だけで永久維持可能。決済額の縛りがない「一生モノ」。
- スターアライアンス(ANA):SFCは毎年の300万決済が必要に。海外エアライン(ターキッシュ等)で維持する道もあるが、2〜3年ごとの防衛修行やマイル購入が必要。
「手に入れやすいけど維持費のANA」か、「手に入れにくいけど一生モノのJAL」という対比になっています。
日本近辺の直営ラウンジ
上級会員で一番気になるのはやはり、ラウンジだと思います。そこでJGC(サファイア以上)またはSFC(スタアラゴールド)で入場できる、各アライアンス加盟航空会社の自社運営ラウンジ一覧をまとめました。
📊 日本・アジア主要都市の直営ラウンジ比較一覧
JGC(サファイア以上)またはSFC(スタアラゴールド)で入場できる、各アライアンス加盟航空会社の自社運営ラウンジ一覧です。
| 都市・リゾート | ワンワールド(JGC側)の直営ラウンジ | スターアライアンス(SFC側)の直営ラウンジ | 比較と特徴 |
|---|---|---|---|
| 日本国内 (羽田・成田・中部等) | ・JAL(サクラ / ファーストクラス) ・キャセイパシフィック航空(羽田/成田) ・アメリカン航空(成田) | ・ANA(LOUNGE / SUITE LOUNGE) ・ユナイテッド航空(成田) ・ターキッシュエアラインズ(成田) | 引き分け 拠点空港のため双方とも最上級の設備。成田・羽田ともにラウンジホッピングが可能。 |
| 韓国 (ソウル仁川) | ・oneworld ラウンジ(★独自アライアンスラウンジ) | ・アシアナ航空(ラウンジ) ・シンガポール航空(シルバークリス) | スターアライアンスの勝ち スタアラはアシアナのホーム。ワンワールドも2024年に初の独自ラウンジを新設し大健闘。 |
| 中国 (上海・北京) | ・キャセイパシフィック航空(上海浦東) | ・中国国際航空(ファースト/ビジネス) | スターアライアンスの勝ち スタアラは中国国際航空の牙城。上海・北京の主要ターミナルで手厚い恩恵。 |
| 香港 | ・キャセイパシフィック航空(※4つの巨大ラウンジを運営) ・カンタス航空(ラウンジ) | ・シンガポール航空(シルバークリス) | ワンワールドの圧倒的勝利 キャセイの総本山。世界最高峰と称される「ザ・ピア」などの豪華ラウンジ巡りがJGCの特権。 |
| 台湾 (台北桃園) | ・JAL(サクララウンジ) ・キャセイパシフィック航空 | ・エバー航空(The Infinityなど4拠点) ・シンガポール航空(シルバークリス) | スターアライアンスの勝ち スタアラは台湾第2の翼エバー航空のホーム。ワンワールドもキャセイが非常に豪華。 |
| タイ (バンコク) | ・JAL(サクララウンジ) ・キャセイパシフィック航空 ・カタール航空(プレミアムラウンジ) ・オマーン航空 | ・タイ国際航空(ロイヤルシルク/ファースト) ・シンガポール航空(シルバークリス) ・エバー航空 ・ターキッシュエアラインズ | 引き分け 数はタイ航空を擁するスタアラが圧倒。ただしワンワールドも4つのラウンジあり。 |
| シンガポール (チャンギ) | ・ブリティッシュ・エアウェイズ ・カンタス航空(ビジネス/ファースト) ・カタール航空(プレミアムラウンジ) | ・シンガポール航空(シルバークリス / クリスフライヤーゴールド) | 引き分け スタアラはシンガポール航空の超巨大ホーム。しかしワンワールドも他社直営が密集する「ラウンジホッピングの聖地」。 |
| マレーシア (クアラルンプール) | ・マレーシア航空(ゴールデンラウンジ) | ・シンガポール航空(シルバークリス) | ワンワールドの勝ち ワンワールドはマレーシア航空のホームグラウンド。巨大なフラッグシップラウンジが使えます。 |
| ベトナム (ハノイ・ホーチミン) | ※直営なし(委託契約の民間ラウンジのみ) | ※直営なし(SFCはベトナム航空のラウンジ利用可) | スターアライアンスの勝ち SFC PLUSであればANAが提携のベトナム航空ラウンジ利用可。 |
| グアム | ※直営なし | ・ユナイテッド航空(ユナイテッド・クラブ) | スターアライアンスの勝ち グアムはユナイテッド航空の牙城。SFCがあれば直営ラウンジで出発を待てます。 |
| ホノルル (ダニエル・K・イノウエ) | ・JAL(サクララウンジ) | ・ANA(ANA LOUNGE / SUITE LOUNGE) | スターアライアンスの勝ち ANAがA380(フライングホヌ)導入に伴い、最新の超巨大ラウンジ(ダニエル・K・イノウエ空港内最大級)を新設。 |
「日本から3〜5時間で行けるアジア近郊の空港ラウンジを比較すると、『どこの航空会社がホームグラウンド(本拠地)にしているか』で綺麗に勝敗が分かれます。
- スターアライアンスが強い地域:韓国(アシアナ航空※)、中国(中国国際航空)、台湾(エバー航空)、グアム(ユナイテッド航空)※26年に脱退予定
- ワンワールドが強い地域:マレーシア(マレーシア航空)、香港(キャセイパシフィック航空)
数やネットワークの面では、アジア圏でもスターアライアンスが一歩リードしています。しかし、ワンワールドには『キャセイパシフィック』や『カタール航空』といった、世界的な5つ星エアラインの直営ラウンジが主要空港(成田・羽田、ソウル、バンコク、シンガポール)に配置されており、フライト前の食事やアルコールの『クオリティ(質)』に関しては、むしろワンワールドの方が満足度が高いという声も非常に多いです。
自分がよく行く旅行先が、どちらのアライアンスの拠点になっているかも、JGCへの引っ越しを判断する大きな基準になります。
結論
ここまで、スターアライアンスとワンワールドの規模、使いやすさ、そして成田やアジア各国の豪華なラウンジ事情を徹底比較してきました。
今回のANA SFCの改悪(年300万決済の壁)は衝撃的ですが、だからといって全員が全員、JAL(ワンワールド)へ引っ越すべきとは限りません。最終的な判断基準をもう一度整理しましょう。
- JAL(ワンワールド/JGC)へ今すぐ移行すべき人
- 毎年のクレカ決済額が300万円に届かない人
- 一度の修行で「一生モノ」の永久ステータスを手に入れたい人
- キャセイ(香港)やオマーン航空(バンコク)などの「質が高い極上ラウンジ」を体験したい人
- ANA(スターアライアンス/SFC)に踏みとどまるべき人
- 年間300万円以上の決済が無理なくクリアできる人
- 日本の地方空港発着のフライトや、海外のマイナー都市への就航数を最優先したい人
- 成田の最新ターキッシュラウンジなど、スタアラならではの圧倒的なラウンジホッピングを楽しみたい人
「毎年の決済額に縛られず、気楽に一生モノのステータスを維持したい」と感じたなら、今こそがJAL(ワンワールド)への引っ越しのベストタイミングです。
以上ワンワールドとスターアライアンスの比較でした。








コメント