ワンワールドの特徴 強み、弱み【アライアンス(航空連合)とは?】

旅行

ワンワールド (英: One World) は、1998年に設立された航空連合です。

加盟エアライン数は20年5月時点で13社です。

(ワンワールド・コネクトを入れると14社)

その加盟会社による就航国は150ヶ国余り1,000以上の空港に達し、1日当たりの便数は10,000便を超えています。

日本ではJALがスターアライアンスに加盟しており、一度は耳にされたことがあるのではと思います。

この記事ではそもそも航空連合とは何か、そしてスターアライアンスの特徴について解説していきます。

スポンサーリンク

航空連合とは

航空連合とは航空会社間の連合組織のことです。

同一連合内においては、コードシェア便マイルサービスの相互適用など、旅客の利便性を図り、集客の向上を目指しています。

本来ならエアラインは自社で世界中にネットワークを持ちたいところですが、

それはコストなど様々な面で不可能なのでエアラインどうしで協力し合い、ネットワークを共有しようという感じです。

そして世界には3つの航空連合があります。

ワンワールド(JALが所属)

スターアライアンス(ANAが所属)

スカイチーム(日経エアライン所属なし、デルタ航空中心)

の3つです。

航空連合に加盟していないエアラインも多いです。

エミレーツ航空やエディハド航空、LCCなんかが代表例ですね。

航空連合の目的である旅客の利便性、集客の向上とは以下のようなものが挙げられます。

例えば同一航空連合内であれば

乗り継ぎを行っても預け荷物を最終目的地までピックアップすることなく届けてもらえたり同一連合内でマイルを貯めあうことができます。

具体的には

JALで日本からフィンランドまで行き、フィンランドからイタリアにフィンエアーで行った場合

JALとフィンエアーが提携していなければ、フィンランドで荷物のピックアップ

そして再度荷物のチェックインが必要となります。

しかし実際はJALとフィンエアーはワンワールド所属なので

日本から最終目的地のイタリアに荷物が運ばれます。(スルーバゲージ)
(一部例外もあります。)

そしてフィンランドからイタリアの航空券で貯まるマイルも本来ならフィンエアーのマイルが貯まりますが

フィンエアーもJALも同じ航空連合所属なのでJALのマイルを貯めることができます

JALの区間(日本からフィンランド)についてフィンエアーのマイルを貯めることもできます。

さらにJALの上級会員であればフィンランドの乗り継ぎでフィンエアーのラウンジを利用できたりします

フィンランドからイタリアは何で移動してもいいわけですが、

どうせならスルーバゲージが出来たりラウンジが利用できるところがあるなら

そこを使おうとなり、他のエリアの航空会社と連携していても集客につながるわけですね。

ワンワールド概要

つづいてワンワールドについての概要、特徴を紹介します。

加盟航空会社

ワンワールド加盟会社

・アメリカン航空 ・ブリティッシュエアウェイズ ・キャセイパシフィック 

・フィンエアー ・イベリア航空 ・JAL ・マレーシア航空 ・カンタス航空 

・カタール航空 ・ロイヤルヨルダン航空 ・ロイヤルエアモロッコ

・S7航空 ・スリランカ航空

これら13社が正式メンバーです。

皆さんもこの航空会社は知っているとか乗ったことあるという方も多いのではないでしょうか。

このうちアメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック、カンタス航空の4社は

1998年の設立当初からのメンバーです。だから偉いとかはないのですが。笑

JALは2007年に加盟しています。

(ANAが99年にスターアライアンスに加盟したのと比べるとのんびりですね。)

そしてこの13社に加え、21年の夏にアラスカ航空が14社目としてワンワールドに加入することが決まっています。

そしてこれら13社以外にワンワールド・コネクトとしてフィジー・エアウェイズが加盟しています。

ワンワールドコネクトとは

ワンワールドの加盟航空会社との乗り継ぎを含む旅程の利用者に、スルーチェックインやスルーバゲージなど、ワンワールドのメンバー会社の特典を提供。

さらに、後程紹介する上級会員のワンワールド上級会員の利用者は、プレミアム特典を受けることができる。(一部の航空会社のみ)

航空会社のことです。

特徴

続いてワンワールドの航空連合としての特徴についてです。

強み

中東圏に強い

ワンワールドの強みはなんといってもカタール航空の存在ではないでしょうか。

中東圏に限らず就航国は100か国以上、就航都市は200都市以上と強大なネットワークを有しています。

日本にも直行便が就航しており、ドバイを経由してヨーロッパ各国に行くことも可能です。

さらにロイヤルヨルダン航空もワンワールドに加盟しており、中東圏は2つのエアラインが加盟しています。

スターアライアンスは0社、スカイチームは1社

不思議紳士
不思議紳士

カタール航空のワンワールド脱退の噂は絶えず流れています。

今のところ残留を表明していますが、脱退となった場合ワンワールドにとっては大きな痛手でしょう。

オセアニア(オーストラリア)圏に強い

あとワンワールドの強みはオーストラリアの航空会社カンタス航空が加盟している点です。

オーストラリアのエアラインが加盟している航空連合はワンワールドのみです。

オーストラリア内のネットワークを有している唯一の航空連合という点は強みでしょう。

さらにワンワールドコネクトとしてフィジー・エアウェイズも参加しており、オセアニアの航空会社は2社となっています。

スターアライアンスはニュージーランド航空のみ、スカイチームはオセアニア圏のエアラインなしです。

弱み

弱みとしてはスターアライアンス、スカイチームと比較して加盟航空会社が少ない点です。

28社(コネクティングパートナー2社を含む)のスターアライアンスと18社のスカイチームと比べると14社は少し寂しい数ですね。

特に私の好きなヨーロッパはフィンエアーブリティッシュエアウェイズイベリア航空(スペイン)、S7航空(ロシア)の4社のみで、10社のスターアライアンスと7社のスカイチームと比べると少し物足りなく、ヨーロッパ内の移動で少し苦労がありそうです。

ただし、就航国は150ヶ国余り1,000以上の空港に達し、1日当たりの便数は10,000便となっており、少ないと言ってもという感じではあります。笑

上級会員

ワンワールドにも上級会員の制度があり、

各航空会社に多く乗ることで各航空会社の上級会員となり

ワンワールの上級会員となることができます。

ワンワールドの上級会員には以下の3種類があります。

ルビー ・サファイア ・エメラルド

それぞれの特典をまとめると以下の通りです。

ルビーサファイアエメラルド
ファーストクラスチェックイン
ビジネスクラスチェックイン
手荷物優先
ファーストクラスラウンジ
ビジネスクラスラウンジ
優先搭乗
手荷物許容量の追加
保安検査場のゴールドトラック
優先空席待ち予約
空港での空席待ちの優先

ルビーの特典はちょっと。。。という感じで恩恵は少ないですね。

サファイア以上は上級会員の名に恥じない内容になっています。

このように搭乗前の時間をラウンジでのんびり過ごしたりすることが出来ます!

我々、旅行者からすると航空連合という制度は非常にありがたいですし、それによって各エアラインも集客を行うことが出来るという、win-winの関係が築ける素晴らしい制度だと思います。

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました