スカイチームの特徴 強み、弱み【アライアンス(航空連合)とは?】

旅行

スカイチームは、2000年に設立された、世界第2位規模航空連合です。

加盟エアライン数は20年5月時点で19社です。

その加盟会社による就航国は170ヶ国余り1,100以上の空港に達し、1日当たりの便数は15,000便を超えています。

日本のエアラインは加盟していないため、あまり馴染みがないかもしれません。

この記事ではそもそも航空連合とは何か、そしてスカイチームの特徴について解説していきます。

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航空連合とは

航空連合とは航空会社間の連合組織のことです。

同一連合内においては、コードシェア便マイルサービスの相互適用など、旅客の利便性を図り、集客の向上を目指しています。

本来ならエアラインは自社で世界中にネットワークを持ちたいところですが、

それはコストなど様々な面で不可能なのでエアラインどうしで協力し合い、ネットワークを共有しようという感じです。

そして世界には3つの航空連合があります。

スカイチーム(日経エアライン所属なし、デルタ航空中心)

スターアライアンス(ANAが所属)

ワンワールド(JALが所属)

の3つです。

航空連合に加盟していないエアラインも多いです。

エミレーツ航空やエディハド航空、LCCなんかが代表例ですね。

航空連合の目的である旅客の利便性、集客の向上とは以下のようなものが挙げられます。

例えば同一航空連合内であれば

乗り継ぎを行っても預け荷物を最終目的地までピックアップすることなく届けてもらえたり同一連合内でマイルを貯めあうことができます。

具体的には

大韓航空で日本から韓国まで行き、韓国からチェコにチェコ航空で行った場合

大韓航空とチェコ航空が提携していなければ、韓国で荷物のピックアップ

そして再度荷物のチェックインが必要となります。

しかし実際は大韓航空とチェコ航空はスカイチーム所属なので

日本から最終目的地のチェコに荷物が運ばれます。(スルーバゲージ)
(一部例外もあります。)

そして韓国からチェコの航空券で貯まるマイルも本来ならチェコ航空のマイルが貯まりますが

チェコ航空も大韓航空も同じ航空連合所属なので大韓航空のマイルを貯めることができます

この場合同じスカイチームのデルタ航空のマイルを貯めることも可能です。

(スカイチームの中で日本人が一番貯めているのはデルタ航空のマイルでしょうし)

チェコ航空の区間(韓国からチェコ)について大韓航空、デルタ航空などのマイルを貯めることもできます。

さらに大韓航空、デルタ航空の上級会員であれば韓国の乗り継ぎで大韓航空のラウンジを利用できたりします

スカイチーム概要

つづいてスカイチームについての概要、特徴を紹介します。

加盟航空会社

スカイチーム加盟会社

・エアロフロート航空 ・アルゼンチン航空 ・エアロメヒコ航空 

・エアヨーロッパ ・エールフランス ・アリタリア航空 ・チャイナエアライン 

・中国東方航空 ・チェコ航空 ・デルタ航空 ・ガルーダインドネシア航空 

・ケニア航空 ・KLMオランダ航空 ・大韓航空 ・ミドルイースト航空 

・サウディア ・タロム航空 ・ベトナム航空 ・厦門航空

これら19社が正式メンバーです。

皆さんもこの航空会社は知っているとか乗ったことあるという方も多いのではないでしょうか。

このうちデルタ航空、エールフランス、大韓航空、エアロメヒコ航空、の4社は

2000年の設立当初からのメンバーです。

特徴

続いてスカイチームの航空連合としての特徴についてです。

強み

ヨーロッパ圏に強い

ヨーロッパへ行くのが好きな私にとって一番魅力的なのがこの点かもしれません。

7社のエアラインが加盟しており、北欧、中欧、南欧のすべてをカバーしています。

エアロフロート航空(ロシア)、エアヨーロッパ(スペイン)、エールフランスアリタリア航空、チェコ航空、KLMオランダ航空、タロム航空(ルーマニア)

(赤字は日本就航しているエアライン)

ヨーロッパ内の有償旅客キロでは3つのアライアンスの中で最大のシェアを獲得しているそうです。

(これはロシアが入っているからだと思いますが。。。笑)

なお他の航空連合はワンワールド(4社)、スターアライアンス(10社)となっています。

弱み

日本のエアラインの加盟がない点がなんと言ってもスカイチームの弱点でしょう。

世界的に見れば日本のエアラインがない点はそこまで弱点ではないかもしれませんが、

我々にとっては非常に重要な点ですからね。。。

後はオセアニアに加盟航空会社が一切ない点が弱点と言われています。

ワンワールドはオーストラリアのカンタス航空、フィジーエアウェイズの2社が参加していますし、スターアライアンスではニュージーランド航空の1社が参加しています。

上級会員

スカイチームにも上級会員の制度があり、

各航空会社に多く乗ることで各航空会社の上級会員となり

スカイチームの上級会員となることができます。

スカイチームの上級会員には以下の2種類があります。

スカイチームエリート

スカイチームエリートプラス

それぞれの特典をまとめると以下の通りです。

エリートエリートプラス
優先チェックイン
手荷物優先
空港ラウンジ
優先搭乗
ゴールドトラック
優先空席待ち予約
空港での空席待ちの優先

主な違いはラウンジ利用可能かどうかとなっています。

スカイチームエリートプラスの場合は

保安検査場のゴールドトラックの利用手荷物の優先でストレスなく旅が出来たり。。。

このように搭乗前の時間をラウンジでのんびり過ごしたりすることが出来ます!

本来航空会社の上級会員は1年間の間に飛行機に乗りまくらないとなれませんが、

日本のエアラインがないスカイチームの上級会員になるのはなかなか難しいです。

それをわかってか、AMEXのデルタゴールドカードを作成すると1度も飛行機に乗ることなく、デルタ航空の上級会員(ゴールドメダリオン)になれてしまします!

ゴールドメダリオンはスカイチームエリートプラスに該当するため、ラウンジなどの利用も可能です!

年会費は26,000円(税別)掛かりますが、たったこれだけの費用でデルタ航空の上級会員になれてしまうのは正直激安だと思います。

(2年目以降のゴールドメダリオン獲得のためには前年度のカード決済が150万円必要)

スカイチームをよく利用する方には非常にお得なカードだと思います。

以上航空連合であるスカイチームの概要と特徴についてでした。

我々、旅行者からすると航空連合という制度は非常にありがたいですし、それによって各エアラインも集客を行うことが出来るという、win-winの関係が築ける素晴らしい制度だと思います。

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